「前厄のお祓いっていつまでに受ければいいの?」
ちゃんと厄払いをしてもらいたいと思いながらも
スケジュール上なかなか難しい…なんて人も少なくないと思います。
そもそも厄払いってするべきなのでしょうか。
厄年なんて迷信だからと
厄払いを受けない人も中にはいます。
さて、どちらが本当?
そんな疑問について神社の神主さんにお尋ねしてきました。
前厄の厄払いはいつまでにするもの?
「厄年のお祓いっていつまでに受けた方がいいの?」
「前厄だとやっぱり早めに厄払いしてもらった方がいいの?」
お祓いなんて普段の生活から考えれば非日常なことですから、どうするのがいいのかわからない人の方が多いものです。
厄年は前厄・本厄・後厄と3年間ありますが、まず最初にやってくるのが前厄。
前厄のご祈祷を受けるとなると一体いつまでに受けるべきものなのでしょうか。
これ、厄年にあたる人はきっと気になっちゃうところですよね。
このあたりの疑問について、神職をしている友人に真相を尋ねてきました。
「いつまでに、といった具体的な期日はないけれど節分の時期にお祓い希望者が増えるかな」
と言っていました。
なぜ『節分』の時期なの?
そう思った人は多いですよね。
その理由として、昔使われていた旧暦の2月4日(立春)が新しい年を迎える元旦にあたる日だったから。年によって日がずれることもありますが、今の新暦と違って立春の日からお正月だったんですね。
つまり、一年の初めにあたる立春の日に厄払いを受けて、
「前厄の1年間を無事に過ごせますように」
とお祓いを受けて神様のご加護をお祈りしていた…ということです。
人によっては新年を迎える前にお祓いを受けておきたいという考えの人もいたので、前日の節分の日を選んで厄払いを受けていた人も多かったようです。
もちろん今は新暦ですし個人の考え方はそれぞれなので、現在の元旦にあたる1月1日だったりお正月の初詣の時期に合わせてお祓いを受けにお参りに来る人も多いのだとか。
結局のところ、ご祈祷の受付は1年中いつでも行っているそうなので、お仕事やご家庭の都合に合わせていつお祓いを受けにきてもかまわないそうですよ^^
前厄は厄払いした方がいいの?
さて、厄払いを受けるのに特に期限はない…ということはわかりましたが、実際のところお祓いは受けた方がいいのでしょうか?
前厄は厄年最初の年ですし、色々と備えを整えておくに越したことないだろう…と考えてお祓いを受けに神社に足を運ぶ人も中にはいることでしょう。
このことについてはどれが正解、といったハッキリとした答えがありません。
- 拝殿前で手を合わせてお参りだけする
- 昇殿参拝して神主さんから正式にお祓いを受ける
- お守りだけいただいてお祓いはしないで帰る
どの形でも間違いではないとのこと。
「念のため、お守りだけでも買っておこう」
といった人もいれば
「なんか不安だから一応お祓い受けておこうかな」
と、人によって色んな考えを持っているからです。
ただ、もしお祓いを受けるならその年の早いうちに受けておいた方がいいんじゃないかな…と私は思ってます。
言ってしまえば、その方が得かな…と。(笑)
前厄になって半年経ってからお祓いを受ける形でももちろん問題ないのですが、基本的に前厄のお祓いは前厄の年に、本厄のお祓いは本厄の年に受けるものですから、次の厄年までの期間が短いともったいないかな、と。もったいないという表現が適切なのかは疑問なところですが、その点はあくまでも個人的な考えなのであしからず^^;
後厄にしても同様です。
もちろんお祓いを受けることは強制ではないので、ご本人の考えや都合を考慮した上でどうするのかを決めると良いでしょう。
ちなみに神職の友人がご奉仕している神社の話だと、初詣の時に厄払いのお守りを受けて帰るものの、やっぱり不安になって節分あたりにちゃんとお祓いを受けに来る人が多くなる…というのが毎年のパターンだそうです(笑)
まぁ、これは地域や神社によって色々と違ってくる話だと思いますけどね。
厄払いはしない方がいいって本当?
「厄払いって逆にしない方がいいの?」
巷ではそんな噂も出回っているようです。
どう話がすり替わってそんなことになるんでしょうね?^^;
もしかすると、『喪中にお祓いを受けに行ってはいけない』という神社のマナーが巡り巡って、どこかで話がねじ曲がってしまったのかもしれません。
↓こちらで詳しく確認できます↓
厄年に対して不安に思う人の気持ちを軽くすることはできたとして、それがどうして悪い話が生まれてしまうのか…世の中って不思議なものです。
特に、
「厄払いを受けたら一緒に行ってくれた人に厄がうつる」
なんて妙な話も耳にしますね。
実際、友人の神主さんもご祈祷希望者の参拝者さんにこういった質問を受けたことがあるそうです。
「お祓い中に、あの白いビラビラが動いた方向に厄がうつるんですか?」
…と。
最初、参拝者さんが仰った意味がわからなくて
「思わずぽかーんとした顔をしてしまった…」
と友人は苦笑していましたが(笑)
あの白い紙で作られたふさふさしているものは『大幣(おおぬさ)』といって、神職の方がご祈祷前に参拝者のお祓いをするために使うものです。
神主さんが左右に動かしているのを一度くらいは目にしたことがあるのではないでしょうか。(※修祓(しゅばつ)といいます)
ご祈祷前に参拝者の穢れを祓う為の儀式なので、『厄がうつる』なんてことはまずありえないんですね。
質問してきたその参拝者の方は修祓で隣にいる同行者に厄がうつってしまったらどうしよう…と心配されていたのでしょう。
そのことをきちんとご説明すると、とても安心されていたそうです。
自分自身が厄年で大変なのに、周りの人の心配をしていたその人が無事平穏な年を過ごせますように…とついついお祈りさせてもらったそんなエピソードでした。
まとめ
- 前厄の厄払いを受けるのにいつまでといった期限はない
- 厄払いは強制ではないため、安心できるなら受けた方がいいという考え方で捉えるべし
- 厄払いはしない方がいいというのはただの噂話にすぎない
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