お弁当を作るのは毎日の日課。
毎朝キッチンで格闘している奥さんママさんは大変です。
特に気を付けなければならないのが、
気温が上がる夏場のお弁当。
お弁当のご飯は炊飯器のタイマーを使う人が多いと思いますが、
実はコレ、結構危ないって知らない人がほとんど。
「えっ、タイマーしちゃダメなの?」
と、内心ギクッとした人も少なくないはず。
夏でも美味しく安全なお弁当を作る為の豆知識を
こちらで解説していきましょう。
夏場のお弁当 ご飯のタイマーはNG?
お弁当に詰めるご飯は炊き立てのものを詰めるご家庭が多数だと思います。
冷凍ご飯でも代用できますが再加熱が必要ですし、そのあと冷ます時間も必要になります。
どうせ手間がかかるのならやっぱり朝炊きあがったものが一番です。
そういった理由もあって、夜寝る前に炊飯器のタイマーをセットして朝炊き立てを詰める…
なんてパターンが王道ではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
夏場でも同じことしちゃってませんか?
炊飯器のタイマー機能が動き出すまで、夜から朝までお米がずっとお釜の中で浸水していることになります。
別にそこが問題ではないんです。
問題なのは夏場の常温の水の中にずっとお米が浸してあるということなんです。
ハッキリ言ってしまえば夏の常温と冬の常温ってまったく違いますよね。
というよりも、気温に差がありすぎます。つまり水温にも差があるということです。
ご家庭によって部屋の環境はそれぞれなので、エアコンのない部屋で炊飯することもあるでしょう。
夏の常温、しかも長い間ぬるい水の中に浸してあるお米。
一晩の間に雑菌がわいてしまうとも限りません。
ひどい場合は炊き立てご飯が腐っている。
そんな残念な話もあるくらいです。
傷んだご飯のお弁当なんて誰だって食べたくないですよね。
何より無駄にしてしまったご飯がもったいない。
冬場は何の問題もないものの、夏場にタイマー機能でご飯を炊くのはオススメしません。
…とは言っても、タイマーを使わずに毎朝早起きしてご飯を炊く作業もつらいもの。
一時期のこととはいえ、眠すぎてたまりません^^;
でも大丈夫!
タイマーを使っても美味しく安全なご飯が炊ける方法があるのです。
その方法をご紹介していきますので、ご自分のやりやすいものを選んで試してみてくださいね。
ではポイントを解説していきます。
お弁当のご飯を前日にセットする際は夏だからこその工夫を
炊飯器のタイマー機能は前の晩、寝る前にセットすると思いますが、この時にひと手間かけるかかけないかで美味しく食べられるご飯に仕上がるかが決まります。
とはいっても、あるものを使うだけの簡単作業。
ではその方法をご紹介します。
●お酢を入れて炊く
●お湯を入れて炊く(当日でOK)
●氷を入れておく
以上がご飯を傷ませない方法です。
ね、簡単そうでしょ?
ではこれらの方法について、ひとつずつ詳しくご説明していきますね。
お弁当のご飯には梅干しを
今や梅干しの防腐効果についてご存知の方は多いかと思いますが、ご飯をお弁当に詰めて梅干し乗せて日の丸弁当…にするのはNGです。
梅干しは炊きあがったご飯に使うのではなくお釜の中で浸水させているお米の上にちょこんと梅干しを乗せて、炊飯器の蓋をしてそのままタイマーをセット。
梅干しと一緒に朝炊きあがるようにしてください。
お釜の中で梅干しの防腐効果が広がります。
ちなみに私の場合はお米1合につき梅干し1個を入れるようにしていますが、ここらへんは好みで構わないでしょう。
ただ、入れすぎると塩辛くなっちゃうのでご注意を^^;
あと、もうひとつ大事なポイントがあります。
できれば市販の梅干しではなく、自家製の梅干しがベストですね。
市販の梅干しは種類が豊富ですが、酸っぱさを抑えたり美味しく食べやすくするために防腐効果が期待できないものもあるんですね。
我が家では昔も今もおばあちゃんが塩と赤しそだけで作ったものを口にしているので、防腐効果はばっちりだと思います。(でもめっちゃ酸っぱいんです 笑)
ご家庭で手作りの梅干しを手に入れるのが難しい環境であれば、余計な添加物が入っているものを買わなくてもいいように商品パッケージは購入時に必ずチェックしておきましょう。
お弁当のご飯にお酢を投入!
お酢の効果についても今さらですが、梅干しと同じように防腐・抗菌効果が得られますし手軽でオススメです。
「ご飯が酸っぱくなっちゃうんじゃ…」
と不安になる人もいるかもしれませんが、そこはご安心を。
ご飯が炊きあがった状態で酸味は飛んでしまっています。
ですが、お酢の効果はちゃんと残ったままなのでお弁当にも安心して詰められるというワケですね。
研いだご飯に水と一緒にお酢を投入。
量としてはお米1合に対して小さじ1杯程度を目安にするとちょうどいいと思います。
そのまま小さじで全体をかき混ぜて、お酢の成分がお米全体にいきわたるようにしてください。
この状態で炊飯器のタイマーをセットすればOKですよ。
ご飯はお湯で炊くと早炊きできる!
この方法はお弁当の話に限ったことではないんですが、ご飯はお湯を使うと早く炊き上げることができるんです。
「ご飯はきちんと浸水させてから炊くことで美味しくなるのよ」
なんて、お母さんやおばあちゃんから聞いたことがある人も多いと思います。
実際私も耳タコで育ちました。
しかし、ズボラな私はすぐ忘れちゃうんですよ…。
夕方お腹が鳴って、そろそろ夕飯にするか…。
とはいったものの、今からお米研いで浸水させてご飯炊けるのを待って…。
そんなことしてたらお腹空きすぎてもう無理です、私。
こういった場面でよく『お湯でご飯を炊く』という手段を使うんですね。
お湯を使うことで浸水時間が短縮できる裏ワザ!というわけです。
私は無洗米を使っているので(ズボラ具合がバレバレ 笑)、お釜にお米を量り入れしている間にティファールでお湯を沸かします。
お湯が沸いたら、そのままお釜の中にお湯を注ぎます(熱湯です)。
するとお米とお米がくっつく箇所が出てくるので、お米のかたまりができないようにしゃもじでまんべんなくかき回してください。
その状態のお釜を炊飯器に移してスイッチをON。
熱湯が入ったお釜は熱いのでやけどしないように十分気を付けて下さいね。
無洗米ではなく普通のお米を使っているご家庭の場合は、お米を研いでザルにあげた状態のものをお釜に移してからお湯を注ぐといいでしょう。
この方法はエアコンがない暑い部屋で炊飯している場合や夏場のタイマーに不安を感じていたり、そもそも梅干しが苦手…なんて人に使える手段です。
当日の朝でも早炊きできて、安全で美味しいご飯をお弁当に詰めることができます。
まだお湯炊きをやってみたことがない人は一度試してみてください。
夏の炊飯にはタイマー予約前に氷を!
夏場のタイマー予約で炊いたご飯が傷みやすいのは気温の高い夜、一晩浸水している間に雑菌が繁殖したりお米が発酵してしまうから。
その状態のお米を炊いてしまえば、黄色く腐ったご飯が出来上がるのも当然といえば当然の話です。
なのでお釜にお米の分量に合わせたお水を入れる際、氷も一緒に入れておくとお釜の中の温度が上がらずにタイマー予約できて安心です。
あくまでも目安ですが、2合分炊くとしたら、1.5合の目盛りまで水を入れた状態にする。
その後、2合の目盛りに合うように氷を調節しながらお釜の中に入れていきましょう。
ご飯を炊く量はご家庭によって違うと思いますので、この点は何回か試して氷の適量を見極めるようになるといいですね。
ちなみに友人の話なんですが。
旦那が晩酌で氷を全部使ってしまった時(相当なお叱りを受けたらしいです 笑)の対処法として、研いだお米にいつもの分量通りの水をお釜に入れてそのまま冷蔵庫で一晩保存。
翌朝、早炊きして事なきを得たようです^^;
梅雨から夏の時期にかけては食品に関して色々と気を遣うもの。
家族に手渡すお弁当もそのひとつです。
多少手間かもしれませんが、この時期だけはいつもよりも気を付けてお弁当作りに励みたいものですね。
さらに100円ショップでも手に入れられる抗菌シートがあれば、より安心です。
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夏場のお弁当作りには本当に骨が折れますが運悪く食中毒を起こさないためにも、面倒だからと大事なひと手間を省いたりしないように注意する心がけが大切ですね。
保冷剤と保冷バッグも揃えて置けばもうばっちり!
以上、夏場のお弁当作りについてのレポでした。
何かひとつでも役立つ情報が得られましたら幸いです。
まとめ
- 夏場に炊飯器のタイマー機能を使うとお釜の中の水に雑菌が繁殖してしまうことがあるので注意
- タイマーを使う場合は防腐・抗菌作用のあるものを活用して安全なご飯を炊ける工夫を
- お湯を使って炊飯すると早炊きできるのでタイマーを使わず当日の朝に炊き上げることができる
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