「厄年って後厄が一番悪いって本当?」
前厄・本厄・後厄と3年ある厄年の中で
一番気を付けるべきなのは後厄なのでしょうか。
厄年って良くないことが起こりやすいっていうけど
実際どんな風に生活すればいいの…?
そんな疑問について
神主さんからのアドバイスを頂いてきました。
ご自分やご家族が厄年で不安に思っている方は
ぜひご一読くださいね。
後厄の方が悪いって本当?
厄年には前厄・本厄・後厄とありますが、巷では『後厄が一番悪い』なんて噂もあります。
これって本当なんでしょうか。
今年、来年と後厄を迎える方はやっぱり気になっちゃいますよね。
ということで、神職をしている友人に真相を確かめてきました。
神主さんとして意見を求めたところ、
「本人の考え方にもよるけれど、後厄だけに気を取られるべきではない」
とのこと。
つまり前厄・本厄・後厄、この3つのうち一番悪いのはどの年か?と考えること自体が少し違うかな、といったことのようです。
わかりやすくまとめると、
- 前厄は本厄を迎える前の心がまえを整える。
- 本厄は災難が降りかからない為の備えを整える。
- 後厄は本厄が終わったからと油断しがちな心の乱れを整える。
どの年も注意深く過ごす必要があるということですね。
ではなぜ、
『後厄の方が悪い』
なんて話が出回るようになったのでしょうか。
このあたりについてもう少し踏み込んで解説していくとしましょう。
後厄の怖さを実感した年
長年神職をしている友人との付き合いがあるだけに神社関連のことでは色々と勉強させてもらうことも多い私なのですが、後厄の年にはすっかり気が抜けてしまっていました。
本厄の年には気合い入れて、わざわざ伊勢神宮まで行って厄払いを受けてきたというのに。
『後厄の方が怖い』と言われるようになった理由として一番に考えられるのは、
「あー、本厄の年が終わった!もう大丈夫でしょ!」
そんな風に気が緩んでしまう人が多いことが大きな原因ではないでしょうか。
ハイ、まさに私のことですね^^;
私の実体験の話なんですが、今思えば本厄のお祓いを受けたことで安心しきっていた…という気持ちがどこかにあったと思います。
でも、
「本厄終わってるのに妙に悪いこと続きだな…」
後厄の年にそんな不安を知人に漏らしたところ、
「もしかして大殺界なんじゃないのー?」
なんてからかわれてしまい。
いやいやそんなことないでしょと笑い飛ばしながらも…なんとなく気になって調べてみると。
…ビンゴ。
なんと後厄に加えて大殺界と重なっていた年だったのです。
「怖ッッ!!(゚Д゚;)」
大殺界とかその手の占いは疎い私だったんですが、自分で意識していなくても悪いことが起こる年回りってやっぱりあるんだなと実感した瞬間でした。(ちなみに後厄のお祓いは受けていませんでした)
この時の私と同じように厄年と大殺界が重なる年の人もいるので、自分なり近しい人なり厄年を迎える人は自分の年回りをしっかり確認しておいた方がいいんじゃないかなと思います。
厄明けするまでは病気や怪我、事故といった思わぬ災難が降りかからないようにするためにも後厄は前厄や本厄の年と変わらず気を引き締めることを忘れずに、日頃の行動に十分慎むべき年だと言えそうです。
後厄の過ごし方をおさらいしよう
結局のところ、どの厄年でも災いが降りかかりやすい年とされていることに変わりはないので、厄年の過ごし方としては初詣や節分の時期に何事もないようにお祈りしたり、お守りを受けて帰ったりと個人それぞれの考えによってその年を上手に乗り切るといった形が一般的です。
また、厄年を心穏やかに過ごすための対策のひとつとして『厄払い』を受けるという選択肢もあります。
厄年は前厄・本厄・後厄と3回ありますが、
「同じお祓いを3回も受けないといけないの?」
なんて考える人も中にはいることでしょう。
神主さんがご祈祷の際に唱えている祝詞(のりと)も同じように聞こえるかもしれませんが、神様にお伝えしている内容は若干違っているのだとか。
「〇〇〇〇に住む〇〇さんは今年前厄入りしますので…」
「本厄を迎えた〇〇さんが今年1年を穏やかに過ごせるように…」
といった内容を前厄・本厄・後厄、それぞれの方に合わせて読みあげているのだそう。
自分でお祈りするのもいいですが、神主さん経由で神様にお祈りをしてもらうとやっぱり安心感が違うなーなんて感じるのは私だけでしょうか(笑)
逆に厄年だからと何も気にしない人もいます。
ですが、災難が降りかかりやすい年とされているだけに厄年にはなんとなく不安を感じる人が少なくないというのが実情でしょう。自分の身に降りかかるかもしれない大難を小難に、小難を無難にできるなら…とお祓いを希望する人は毎年多くいます。
厄年の過ごし方は個人の自由です。
ただ、1年間の平穏を願ってご祈祷を受けるのも対処法のひとつであるということを覚えておくといいですよ。
要はその人にとって安心できる過ごし方がどういった形であるかということなのですから。
まとめ
- 後厄のみに限らず前厄・本厄・後厄どの年も災難が起こりやすい年として十分な注意を心がけることが大切
- 年回りによって大殺界や八方塞がりの年と重なってしまう人もいる
- 派手な行動や新しいことは控えて慎ましやかな年にできるよう努めること
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