人生で誰もが巡ってくる厄年。
降りかかる災難を避けられるようにと、
該当する年に厄除け守を持ち歩く人は多いのではないでしょうか。
そんな中で、
「厄年のお守りってどう処分したらいいの?」
なんて疑問に直面する人は少なからずいらっしゃると思います。
「厄年の3年間ずっと同じものを持っていていいの?」
「前厄・本厄・後厄、その都度古いものを返納するの?」
厄年のお守りの処分について詳しく確認したいと思っている方は
ぜひご一読くださいね。
▼厄年のお札についてはこちらでご確認ください▼
厄年のお守りの処分時期っていつ?
「厄除けのお守りっていつ返すものなんだろ?」
なんてふとした疑問に首を傾げたことありませんか?
お祓いを受けたりお参りした際にお守りを授与されたはいいものの、その扱いがよくわからない…なんて人も少なくないはず。
一般的には、初詣にお参りした際にお返しする…というのが一番多いパターンです。
年末にもなると、古札納め所を広く用意している神社も多いので、大勢の参拝者で混雑している中、手の空いている社務所の職員さんを探してわざわざお尋ねしなくても返納場所がわかりやすいというメリットは大きいですね。
ただ、考え方によっては節分の時期にお参りしてお返しするといった人もいます。
旧暦だと節分の翌日は立春にあたり(年によって違うこともありますが)、言わば立春を新しい年の始まりとして考える人もいるので、旧暦の考え方では1年の終わりにあたる節分に神社にお返しする、といった人もいるのです。
要は、1年を現在使われてい新暦で考えるのか、昔の旧暦で考えるのかということ。
どちらの形をとっても間違いではありませんが、実際には新暦で日常を過ごしている人が多数なので初詣の際にお返しする人が多い…というのが現状といったところでしょうね。
つまりは他のお守りと同じように
『1年経ったらお返しする』
といった認識でOKということになります。
ただ、ご存知の方も多いと思うんですが、厄年は『前厄・本厄・後厄』と3年あります。
前厄や本厄の年にいただいたお守りを後厄が終わるまでそのまま持っててもいいものなのでしょうか。
「1年ごとに新しいものに替えるべきなの?」
「同じものを3年間持っていてもいいの?」
ここ、気になるところですよね。
お守りって自分のことを守ってくれるものだけにやっぱり失礼のない扱いを心がけたいもの。
そんな厄年ならではの疑問について、直接神主さんに確認してきましたよ!
厄年のお守りは後厄まで持っていても効果あり?
さて、厄年のお守りの在り方について、神職として神社でご奉仕している友人に色々とお尋ねしてきました。
「ぶっちゃけ、前厄の年のお守りを後厄の年まで持っていてもいいの?」
…なんか、ここまで言い切って自分がものすごいせこいこと言ってるみたいな空気が流れましたが(笑)
そんな空気の中笑いながら答えてくれましたが、神主さんの回答としては、
「持っていても悪いわけではない」
とのことでした。
ただ、お守りは災厄から守ってもらうようにと神様の力が込められているものです。
その力は月日が経つごとにどうしても弱まってしまうもの。
だからこそ、お札やお守りは常に強い力の元で守っていただけるように1年に1度新しいものに替えることが通例とされているんですね。(この考えを『常若(とこわか)』というそうです)
なので、前厄の年にいただいたお守りを3年間持っていたとしても、神様が守護してくれる力はだいぶ薄れてしまっているかもしれません^^;
どのお守りにも言えることですが、厄年のお守りも一年ごとに古いものはお返しして、新しいものを受けるのが一番ベストな形だと言えるでしょう。
厄年のお守りを返す際の正しい形とは
先にご説明したように、
『お守りは1年経ったらお返しするもの』
とされていますが、お守りを授与された日からきっちり1年後に、という厳格な決まりはありません。
個人それぞれの生活もあるわけですし、都合のつく日にお参りして返納する形でかまいませんよ。
神社のものは神社へ、お寺のものはお寺へ返すようにしましょう。
※お寺は宗派によって返納受付不可の場合も有り
中にはお守りを処分するのに自宅で塩で清めてから燃えるゴミへ…なんて人もいるようですが、私自身は絶対しませんし、おすすめもしません。
お守りは本来私たち参拝者の手に渡るまでに神主さんによる『御霊入れ』という儀式が行われます。
守り袋に宿った神様の力によって私たちは守っていただけているということです。
なので、古札納め所に集められたお守りやお札は必ず『御霊抜き』をいう儀式をした上で、神様の力を本殿の御神体に戻してから守り袋は焼却されているのです。
そのままゴミに捨てるなんてバチが当たりそうで私にはとてもありえない考えです^^;
そして忘れてはいけないのが、神様へ感謝の気持ちをちゃんと届けてから帰ること。
中には、
「お守りを持っていたのに、悪いことが起こった…」
なんて思う人もいるかもしれません。
ですが、もしお守りを持っていなかったらもっと大変な状況になっていたとも限りません。
大難を小難に。
小難を無難に。
災難が降りかかりやすいといわれているこの1年間をお守りを通して守っていれていたことに変わりはないはずです。
見返りだけ求めてお礼も伝えないなんて、社会生活においてもナンセンスですよね。
お祓いにしても、お札にしても、お守りにしても、厄年にあたる3年間を見守って下さった感謝を神様に届けられるようにしっかりお祈りして帰ってくださいね。
以上、厄除け守についての解決レポでした。
まとめ
- お守りの返納時期は授与されてから1年を目安として新暦と旧暦どちらで考えるかによる
- 普段から強い力でも守護していただけるように前厄・本厄・後厄ごとに新しいお守りを受けるのがベスト
- 古いお守りをただ返すだけでなく守っていて下さった感謝を神様へお伝えすることを忘れずに
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