『ふしぎ遊戯 玄武開伝』第10巻は2011年6月に発売された人気漫画。
四神天地書という経典が軸となるファンタジー物語です。
ふしぎ遊戯(朱雀編)のエピソード1ともいえる作品。
前作を読んでいる人はより楽しめる内容となっています。
そんな『ふしぎ遊戯 玄武開伝』のあらすじについて
感想を交えながらご紹介します。
今回ご紹介するのは第10巻。
いよいよ敵地・特鳥蘭(トウラン)に乗り込んだ緊迫の物語です。
ふしぎ遊戯玄武開伝10巻のあらすじをネタバレ!
北甲国の首都・特鳥蘭にて再会し、互いの気持ちを確認しあう多喜子と女宿。
そして女宿は多喜子に「今夜俺の妻になれ」と告げます。
黙って言うことを聞いてほしい。
そう口にする女宿を目の前に、『妻』になれば巫女の資格を失うのだと多喜子は悟ります。
それならば自分は妻にはなれないと言う多喜子。
多喜子は玄武の巫女として神獣を召喚する責務を全うするつもりでした。
巫女が神獣を呼び出せば生贄として喰われてしまう。
そのことを知っていてこの世界に戻ったのだと多喜子は女宿に伝えます。
飢えて凍えて死んでいく人たち。
内乱や疫病で死んでいく人たち。
そんな人たちをこれ以上出してはいけない。
多喜子はそう気持ちを新たにし、自分の命を守ろうとしてくれた女宿に感謝するのでした。
* * * * *
特鳥蘭で虚宿、斗宿、室宿も加わり、危宿以外の6人が揃った多喜子たち一行。
危宿を味方につけるためにも、逃げ隠れせず敵地に侵入することを決めます。
北甲国皇帝テギルに近づきテグの居場所を突き止めて救い出す。
そうすれば七星士の能力も使えるようになり、もうひとりの危宿、ハーガスも味方になってくれるはず。
そして女宿の父・テムダンとも話ができるはず。
多喜子は元の世界から持ってきていた薬が尽きてしまう前に、自分にできるすべてのことをやり遂げようとして考えていました。
昔宮女をしていた牛宿の案内で宮殿に入り込んだ多喜子。
宮女の恰好をしてうまく内部に潜り込めましたが、女宿とお揃いで付けていた腕飾りの石がテギルと対立するテムダン派の証であるとあらぬ疑いをかけられてしまいます。
テギルの命で捕らえられそうになったところに現れたのがフィルカ。
フィルカはなんとテギルの娘だったのです。
この石は自分が多喜子にやったものだとフィルカが話を合わせ、なんとか危機を脱した一行。
フィルカの私室でこれからどうするかを話し合います。
フィルカの提案は皇帝を暗殺すること。
テグはロウン族が独占してきた宝を守るべく地下迷宮に幽閉されているため、地下迷宮のカギを持つテギルを討つ必要があるのだとフィルカは言います。
しかし多喜子は父親を殺めるのは本意ではないはず、とフィルカに問います。
静かに涙するフィルカを多喜子は優しく抱きとめ、テグの居場所は別行動をしている女宿に託そうと決めます。
フィルカの案内でテムダン王の元へ急ぐ多喜子たち。
移動中、宮付きの廟を見つけ中に侵入します。
すると壁宿が隠し扉を発見します。
そこから先へ進むと女宿の母であるアユラが幽閉されていました。
深い心痛でほぼ薬で眠り続けているアユラ。
その手にはテムダン王が持っていたお護りが握られていました。
斗宿はそのお護りからテムダン王の過去の記憶を見れるのでは、と考えます。
一縷の望みをかけ、多喜子は斗宿の手を通じテムダン王の過去を覗き見るのでした。
ふしぎ遊戯玄武開伝10巻の考察感想まとめ
ふしぎ遊戯玄武開伝10巻はついに敵地へ侵入する緊迫の物語が描かれています。
生贄になる運命と知りながらも本の中へ戻ってきた多喜子。
複雑な想いを持ちながらも七星士たちは多喜子の帰還を喜び合います。
特に女宿は多喜子を守るために必死。
玄武を召喚しなくとも北甲国を守れるよう奮闘する姿は、風斬鬼リムドと恐れられていた頃とはまるで別人のようです。
ソルエンを失い、多喜子の命までかかっているとあってはそりゃあ必死になりますよね。
病魔に蝕まれ、残された時間が長くない多喜子。
病を隠しながら必死に戦う多喜子の姿をぜひ漫画版でチェックしてみてください!
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そして今回驚いたのはフィルカがテギル皇帝の娘だったということ。
それにしてもナイスタイミングで現れてくれたものです(笑)
ということは女宿といとこ同士、ということですね。
やたら女宿に親切だったのはそういう理由があったワケです。
多喜子がやきもち焼いてたの、無駄な心配でしたね。
なんだかんだで無事宮廷内に侵入することができた多喜子たち。
死んだとされていたアユラとも対面することになります。
そしてアユラが持っていたお護りがキーポイント。
斗宿の能力でテムダン王の過去を探ろうと試みますが…
慕われていたはずのテムダンがなぜ歪んでしまったのか。
なぜ実の息子である女宿を執拗に殺そうとするのか。
悲しい父子の物語の続きはぜひ漫画版でお楽しみください。