お家で作ったおいなりさん。
作り置きや食べ残しが出てしまった時、どうしてますか?
「え、普通に常温保存でOKじゃないの?」
なんて思っている方、案外多いのではないのでしょうか。
もちろん常温で保存しておいた方が美味しいです。
ですが、食品である以上
時期や保存期間に適した方法を選ばないといけません。
抗菌作用のあるお酢を使った食べ物とはいえ
甘くみているとお腹を壊してしまう可能性だってあります。
というわけで、
おいなりさんは常温でも日持ちするのか。
それとも冷蔵庫にいれて保存しておいた方が良いのか。
この辺りの疑問について
詳しく解説していきましょう!
もくじ
いなり寿司は常温でも日持ちする?
「いなり寿司は酢飯にお酢使ってるから常温でも大丈夫だよね!」
そう思ってラップをかけてそのまま放置…なんてことしたりしてませんか?
確かにお寿司は日持ちする食品というイメージがあります。
実際、抗菌作用のあるお酢を混ぜた酢飯を使っているのですから、普通のご飯より賞味期限は長くて当然です。
ですが、いつの時期でもいなり寿司の保存は常温で問題ないとは言い切れません。
特にいなり寿司は酢飯を包む油揚げを使っています。
甘辛く煮込んだ油揚げは水分を含んでいるため、気温の高い時期だと菌の発生しやすい原因になってしまうからです。
水分と温かい気温は菌の大好きな環境。
いくらお酢を使った酢飯を使っているとはいえ、油断は禁物というわけですね。
つまり、気温の高い夏場の時期と気温の低い冬場の時期で保存の仕方に注意が必要ということになります。
では、この夏と冬、ふたつの保存の違いについてひとつずつ説明していくとしましょう。
いなり寿司の常温保存 夏の場合
夏場は当然の如く気温が高いです。
ですので、常温で保存できる時間としては2~3時間が目安になります。
あまりに時間が経過してしまうと、いなり寿司は傷んでしまいます。
そうならないうちに早めに食べきってしまうのが賢明です。
また、ここがポイントなのですが、いなり寿司を常温保存する時にはお皿の上からふきんをかぶせておきましょう。
たくさんの人がやってしまいがちなのが、
『とりあえずラップをする』
コレです。
夏場にラップをして保存するのはNGなんです。
というのは、お皿にラップをかけてしまうと密封状態になってしまうため、
↓
いなり寿司の温度が上がる
↓
いなり寿司が傷んでしまう
という結果が待っているのです。
ラップと違い、ふきんには通気性があります。
その分熱がこもらないので、夏場の常温保存に適しているのは『ふきん』だと覚えておきましょう。
ちなみに濡れふきんではなく乾いたふきんですので、その点は間違えないように注意してくださいね。
いなり寿司の常温保存 冬の場合
冬は気温が低いので、常温で保存するなら10時間が目安になります。
そして冬場の場合、夏場とは逆でラップ保存OKです。
気温も低く乾燥しているので、夏場とは逆にラップが密封状態にしてくれることでいなり寿司がぱさぱさになるのを防いでくれるのです。
冬や気温の低い時期なら朝作ったいなり寿司をお弁当にした場合、もし食べ残してしまったとしても夕方くらいまではもちます。
気温次第で、『ふきん』もしくは『ラップ』どちらかをうまく使い分けるようにすることで、作りたてに近い美味しい状態でいなり寿司を保存できます。
このふたつの特徴を忘れずに、季節に応じた保存の仕方をマスターしましょう。
いなり寿司の常温保存と冷蔵保存の違い
いなり寿司の常温保存については、季節によって保存可能な時間に違いがあることがご理解いただけたかと思います。
ただ、いなり寿司を保存するなら常温保存が一番美味しく食べられるベストな方法ではあるものの、色んな家庭があって様々なライフスタイルがあるのでどうしても常温保存しておくのは難しい場合もあることでしょう。
そんな時には冷蔵庫に入れて保存しておくのもアリ。
冷蔵庫なら季節関係なく保存しておくことが可能です。
ただ、冷蔵保存にはデメリットもあります。
ご飯のでんぷん質が低温に冷えてしまうことで、いなり寿司が固くなってしまうんですね。
↓こちらで詳しく確認できます↓
常温で保存するのに向いているのは、食べきれる時間がはっきりわかっている時だけ。
冷蔵保存には固くなってしまうというデメリットは確かにありますが、常温のまま置いておくよりも保存期間を多少は延ばすことができるメリットもあります。
ご家庭のお食事スタイルに合わせて、保存方法をうまく使い分けると良いでしょう。
いなり寿司の賞味期限はあくまでも目安 常温でも十分な注意を
確かにいなり寿司は常温の状態で食べた方が美味しいですが、常温保存に固執する必要はありません。
むしろ常温保存にこだわってしまったばかりに予定が狂って食べる時間が遅くなってしまい傷んでしまったら…もったいないですよね。
食べる時間に合わせて作ることが理想的ではありますが、この忙しい現代ではなかなかそれも難しいものです。
そもそもいなり寿司を作り始める時に、手にばい菌が付着していたままで調理をしていたら…?
そのいなり寿司を知らず知らずのうちに口にしてしまっていたら…?
賞味期限も何もあったものではありません。
家で手作りする時には賞味期限や保存の仕方のことだけではなく、作り始めの段階から十分な注意を忘れないことです。
そして、作り置きや残ってしまったいなり寿司についてですが、個人的には冷蔵よりも冷凍保存をオススメします。
↓カチコチに凍ったいなり寿司
冷蔵にしろ冷凍にしろ、どのみち一度いなり寿司の酢飯を温め直す必要がありますし、いつ食べるかわからないまま冷蔵庫に入れっぱなしだと固くなる上にポロポロの酢飯になってしまい、せっかく作ったいなり寿司を美味しく食べることは難しいでしょう。
冷凍保存しておけば1ヶ月程度は持つので、それくらいの期間があれば保存しておいたものを全部食べきることは十分可能だと思います。
できるなら、常温保存。
それが難しければ、冷凍保存。
これがベストないなり寿司の保存方法だと私は考えています。
季節に応じてご家庭それぞれの都合に合った保存方法を試してみてくださいね。
以上、いなり寿司の常温保存と冷蔵保存についてのレポをお届けしました!
まとめ
- いなり寿司の常温保存は夏は2~3時間、冬は10時間が目安
- 季節や当日の気温に応じてふきんやラップを使い分けて保存すると状態よく保存できる
- 冷蔵保存は常温保存よりも長く保存がきくものの固くなってしまうデメリットがあるので冷凍保存の方がおすすめ
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