「何個も持つと良くないっていうよね…」
「神様同士が喧嘩するって聞いたけど…」
お守りを何個も持ち歩くことに対して
あまり良くないイメージを持つ人は多いですよね。
でもそれって勘違い?
実のところはどうなの?
そんなお守りに関する疑問を神主さんにぶつけてきました!
お守りの複数持ちが気になる人はぜひご一読を。
返納する際の注意点についても合わせて確認できますよ。
お守りを何個も持つのは良くない?
「お守りってたくさん持ち歩いたらいけないの?」
こんな疑問で首を傾げたことはありませんか?
金運アップと厄除け、どっちのお守りも持っておきたい。
恋愛成就のお守りを持てば持つほどご利益上がるかも。
なんて考えを持つ人、結構多いですよね。
でも、巷ではお守りを複数持つことはあまり良くないと考える人もいます。何個もお守りを持つことでご利益が薄れてしまうのではないか。そう考える人も多いのでしょうね。
そんなお守りに関する疑問について、神職をしている友人にお話を伺ってきました。
気になるお守りの複数所持に関して尋ねたところ、
「お守りを複数持っていても、ご利益を受けるのに特別問題はない」
とのこと。
ご奉仕している神社でも、参拝者の方によくお尋ねされるのだとか(笑)
特に安産祈願と縁結びのお守りの複数持ちについて不安に思う人が多いのか、この手の質問をよく受けるそうです。
安産祈願のお守りを何個も持っていてもいい?
お産が無事にすみますようにと、安産祈願のお守りを受けて帰られる妊婦さんは今も昔も変わらず多いようです。それでなくても初めての出産を控えている妊婦さんは色々と心配事も多いもの。安心してお産に臨めるようにとお守りを心の支えにしているのでしょう。
ただ、周りの家族や友人も妊婦さん本人が無事に出産できるよう願っているだけに、安産のお守りをプレゼントされて妊婦さんの手元にたくさんのお守りがある…なんて状況も少なくないのだとか。
「先に友人からもらったお守りがあるんですが、新しい安産守を受けてもいいですか?」
「頂いたお守りがたくさんあるんですが、1つだけに絞った方がいいですか?」
神職をしている友人はそんな質問を受ける度に、複数所持していることに問題はないことをお伝えして安心してお帰り頂くように努めているそうです。
持っている全部のお守りを持ち歩いても構いませんし、ひとつだけ母子手帳に挟んでおいて残りのものは家で粗末にならない場所に保管…といった形でもOKとのこと。
もし、妊婦さんへのプレゼントとして安産守を検討している人はまずは本人の気持ちを確認した方がベターですね。普段は元気な人でも妊娠中は気持ちもナーバスになりやすいものですから、その辺の気遣いはあって然るべきではないでしょうか。
縁結びのお守りを何個も持つと効果半減?
神社仏閣など、女性のパワースポット巡りが新たなブームになっている近年、旅行先での記念として、または知人へのお土産としてお守りを求めて帰る人が後を絶たないようです。
人気のものはやはり縁結びや恋愛成就のお守り。特に女性は素敵な出会いを求めてそのご利益にあやかろうとたくさんのお守りを所持している人もいますね。
そんな中で気になるのは、
「縁結びのお守りってたくさん持つと効果が薄れてしまうの?」
という疑問。
お守りを複数持つことは決して悪いわけではなくご利益が半減することもありませんが、縁結びに関しては5個、10個と持ちすぎるのは少々無節操なイメージがぬぐえません。
それだけ強い思いで願っているということかもしれませんが、願い事が『ご縁』に関することだけにあれやこれやとお守りを買い求めるのは論点がずれているように感じますね。
お守りの数を増やすのではなく、お参りの回数を増やすことの方がよっぽどご利益につながると思います。人から頂いたものを含めても、お守りの所持は2、3個にとどめておいた方が無難だといえるでしょう。
お守りを複数持つと喧嘩するって本当?
「お守りを何個も持っていたら神様が喧嘩するらしいよ!」
そんな話を一度くらいは耳にしたことがあると思います。
これ、実際にはどうなのでしょうか。
この疑問についても神職をしている友人に直接確認してきました。
「神様が喧嘩することはないので安心して持っていて構わない」
との意見をいただきましたよ。ひと安心ですね^^
これもよく質問されるされることが多いようで、どこでどうなったらそんな話になるのかと笑っていました。
昔から謙虚な日本人だからこそ、複数のお守りを持つのは恐れ多い…なんて考えからいつしか形を変えて『神様が喧嘩する』という発想になってしまったのかもしれません。
間違った情報がまことしやかに流れるのは世の常ですが、SNSが普及した現代ではこれからも面白い情報が飛び交うことになるのでしょうね。
違う神社のお守りを持つことについて
同じ神社ではなく、違う神社のお守りを合わせ持つということは、違う神様が宿るお守りを一緒に所持するということになります。
このことが『神様が喧嘩する』と連想させてしまうのかもしれませんが、日本には八百万(やおよろず)の神と呼ばれる数えきれないほどたくさんの神様がいます。
隣を向けばすぐそこに違う神様がいらっしゃるわけです。ちょっと横にいるだけで「かかってこいや!」状態になるはずがありません。そもそも神様は人間とは違う存在ですので、つまらないことで喧嘩になるなんてあり得ないのです。
神様について人間の視点で考えること自体がナンセンスということですね。所持しているお守りすべてに感謝の心を持ってさえいれば何も心配はないのだと覚えておきましょう。
お守りを複数所持する際の注意
神社で受けたお守りの所持についてご説明してきましたが、お守りはお寺でも受けることができるものです。
それぞれ神様や仏様の力が宿っていて、お守りを持つ人を守護してくださいます。
神社のものでもお寺のものでも、一緒に持ち歩く分には問題ありません。喧嘩もしません(笑)
気を付けるべきはお守りを返納する場所を間違えないことです。お守りの裏にある社寺の名前でどちらか確認できますよ。
神社…○○神宮、〇〇神社、〇〇大社、〇〇宮 など
お寺…〇〇寺、〇〇院 など
神社のものは神社へ。
お寺のものはお寺へ。
ごちゃまぜにしてお返しすることのないようにきちんと確認して返納するようにしましょう。
神社のお守りとお寺のお守りの返納の仕方
神社で受けたお守りの場合、頂いた神社へのお返しが基本ではありますが、旅行や帰省先といった遠方の神社で受けたお守りだとお返しするのが難しいこともあります。
そんな時は違う神社のお守りを返納して構いません。ただし、神社のお守りに限りますのでこの点は注意してください。
お寺で受けたお守りに関しても、神社と同じように頂いたところで返納します。
神社で受けるお守りとの違いとしてはお寺は流派によってそれぞれ扱いが異なる場合もあるので、お守りを受けたところにお返しができない時、どのお寺でも引き取ってくれるわけではありません。お寺のお守りは事前に問い合わせてから返すように心がけましょう。
まとめ
- お守りは神社やお寺を問わず何個持っていても問題ない(ご利益にも変わりない)
- お守りをたくさん所持していても神様や仏様が喧嘩することはない
- お守りが複数ある時は返納場所をそれぞれ間違えないように注意すること
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