古くなったお守りをお返しせずにそのまま…
なんてことしてませんか?
「お守りって絶対返さないといけないの?」
「1年以上も放置してたけどこれってまずい?」
誰しも思ったことがあるそんな疑問について
お守りの専門家とも言える神主さんからお話を伺ってきました。
お守りをお返しせずにとっておきたいと考えている人には必見の
お役立ちな情報もまとめましたよ。
お守りは1年経ったら必ず返すもの?
「お守りって1年で返すものなの?」
お守りはいつかはお返しするものと言われていますが、その期間が1年と言われているのは何故でしょうか。また、1年後には必ず返さなければいけないものなのでしょうか。
そんな気になる疑問について、神社の神主さんに直接答えを伺ってきましたよ^^
「お守りは基本的に1年を目安にお返しいただくものですが、手元にあるお守りの種類によっては1年以上そのまま持っていてもいい場合もあります」
…ほうほう。
お守りの全部が1年後に返すべきものと決まっているわけではないんですね。
では、わかりやすく例をあげながらご説明していきましょう。
例えば、交通安全や家内安全のような願意のお守りであれば1年ごとに新しいお守りを受けるようにします。というのは、神道には『常若(とこわか)』という考えから常に新しい力を授けていただけるようにとの意味があるためです。
このように日頃から心の中にある願意とは違って、安産祈願のお守りなら無事にお産が済んだ時点で長く手元に置いておく必要はありませんし、逆に心願成就のお守りだとその願いが1年以内に叶うものとは限りません。
つまり、お守りを身に着けている本人の願いが叶うまでは1年経ったからといって無理に返納せずにそのまま持っていても良いということです。違う視点から言えば、願いが叶ったら1年以内でもお守りを返納しても良いということになります。
以上をまとめると、基本的にはお守りは1年たったら返納、ただしお守りの願意によっては例外もあるということを覚えておくといいですね。
お守りを返さないと祟りがある?
「お守りってずっと持ったままだと良くないのかな?」
なんとなく返しそびれたままずっと手元にある…なんて人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
1年以上経ってるのに返納しないままで何か悪いことが起きるんじゃ…なんて不安に思う人もいるかもしれませんが、まずそんな心配は無用ですのでその点は安心してくださいね。
ただ、クローゼットやタンスの奥に押しやったり、ホコリがついたまま放置…なんて粗末な扱いをするくらいなら早めに授与していただいた神社にお返しすることをおすすめします。
お守りは神様の力が宿っている分身のようなものです。年月が経ってその力が弱くなっているとしても、手元にある間はずっと守護して頂いていることになるので、大切に扱わなければいけません。
雑に扱うのは失礼にあたる行為になりますので、持ち歩きもせず部屋に置きっぱなしの状態が長く続いているようであればできるだけ早めにお返しするようにしましょう。
もし、お守りを受けた神社が遠方でなかなか足を運ぶことができない場合は自分が立ち寄りやすい最寄りの神社でもお納めすることができます。
その際はお返しする前に必ずお参りをして、
「こちらでいただいたものではありませんがお返しさせていただきます」
「長い間ありがとうございました」
このようにお祈りしておくとより丁寧ですね。
お守りを受けた神社と違うところにお返しするのが気になる人は郵送でも返納を受け付けている神社がほとんどですので、事前に連絡を入れておくと良いでしょう。
ちなみに、神社はどこの神社のお守りでも返納を受け付けてくれますが、お寺のお守りは受付不可となりますのでごっちゃにして考えないように注意しましょう。
お守りをとっておきたい時には?
お守り袋は生地の柄や刺繍の糸の美しさだったり、神社ごとに特徴があるものです。お守りを受けた時の記念としてだったり、いつもそばにあった思い入れも含めて
「このままずっと持っていたい…」
と考える人も少なくないでしょう。大事な人からわざわざいただいたものであれば余計にそう思いますよね。
前述の通り、粗末な扱いさえしなければずっと持っておく分には問題ありません。
この辺りは個人それぞれの考え方にもよりますが、お守りの中身だけをお返ししてお守り袋だけとっておく…なんて形もアリです。
お守りの中には神様が宿る依代(よりしろ)という小さなお札が入っています。
今でこそお守り袋と中のお札はセットになっていますが、元々昔の人はお守り袋を自分で用意して中のお札だけをいただいていたのだとか。実際、今でもその小さなお札(お守りの中身)だけを扱っている神社もあるものの、その存在を知らない人も多いので守り札授与所には出していないことが多いそうです。(ご相談すれば出していただけるみたいですね)
ですので、中に入っているお札だけの扱いがある神社なら神主さんにお願いして中身を新しいものに替えてもらうのもいいと思います。そうすればまた1年間新たな気持ちでお守りを持ち歩くことができますね。
中身だけお返しする場合も新しいものに交換してもらう場合も自分でお守りの中を開けることは控えて、まずは神主さんにご相談するようにしてくださいね。
まとめ
- お守りはその願意によって1年でお返しするものと願いが叶った時点で返すものとの違いがある
- 思い入れがあるお守りならずっと持っていても問題ないが粗末な扱いは厳禁
- お守りをお返しする際は神社とお寺のものは必ず別々に分けること
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