お正月には欠かせない正月飾り。
でも不幸があった場合はどうしたら…?
喪中になった場合、
正月飾りは飾っていいの?いけないの?
そんな年末のもやもやについて詳しく解説しています。
喪中の初詣に関する疑問もこちらでチェックできますよ!
正月飾りは不幸があった場合には控えるべき?
年末になるとどこの家庭もお正月の用意で慌ただしくなりますね。門松やしめ飾り、鏡餅といった正月飾りを用意するのは日本古来から受け継がれている風習です。
でも突然の不幸があった場合、どうするべきでしょうか。
答えとして、喪中である以上すべての正月飾りは控えることとなります。その理由として、正月飾りのほとんどが神様の為に用意されるものだからです。
どういうことかというと、正月飾りにはそれぞれの意味と役割があるのです。
●しめ飾り …清浄な場所であることを示す印
●鏡餅 …お招きした神様の居場所
新しい年を迎えるにあたって、福を運んできてくれる歳神様を家にお招きします。門松という目印を頼りに我が家を見つけてもらい、不浄なものはないというしめ飾りの印を掲げ、お正月の間鏡餅に滞在してもらう…というのが本来の形です。
しかし神道の考えにおいて、死は『穢れ』とされています。そのため、喪中の家に神様をお招きすることはできないのです。
極端な表現になりますが、喪中なのに正月飾りを飾ってしまうと不浄な場所に神様をお招きしてしまうということ。それは神様に対して失礼にあたることなのです。
その他、お正月ならではの縁起物についても神様と関連のあるものが多いので、喪中の間、家に飾ったりするのは極力控えるようにしましょう。
使えなくなった正月飾りについて
既に正月飾りを用意していたのに、突然不幸の知らせが…。そんなケースも少なからずあると思います。
「まだ未使用だから来年使えばいいか」
と思う人もいるかもしれません。
ですが、神道の考えから言えばそれはNG。なぜなら神様は新しいものを好むからです。
前述の通り、正月飾りは神様の為に用意するものになります。一年経ってしまった正月飾りは決して新しいものとは言えませんよね。
人間のために用意するものではなく、神様のために用意するもの。
そういう視点からみれば、やはり来年のものは新しいものを用意しなおすのが正しい形と言えるでしょう。
また、新年早々に喪中になってしまう場合もあります。その際は不幸があったと分かった時点ですぐに正月飾りを外すようにしてください。
使えなかったもの、少ししか使っていないもの、どちらの正月飾りももったいないという思いはあるでしょうがきちんと処分すること。
忌明け後に神社にお納めしてお焚き上げをしていただくことになりますが、この『忌明け』とは何か、続けてご説明していきましょう。
不幸があった場合の初詣はどうなるの?
「喪中ってことは初詣もいけないってこと…?」
お祝い事を控える喪中なら初詣も控えるべきか。どうしたらいいのか首を傾げる人も多いことでしょう。
神社には神様がいらっしゃるので、喪中の人が参拝することで死の『穢れ』を持ち込んでしまうことになります。
ただ、喪中であっても初詣をしても良い場合もあります。その理由として『忌明け』の期間が関わってくるのです。
喪中の期間は不幸があった日から1年間のことを指しますが、それに対して忌中の期間は不幸があった日から49日を指します。
忌中は亡くなった方を偲ぶ期間のことで、この忌中の期間を明けたら神社へのお参りもOK。つまり、50日以降であれば初詣も問題ないということになります。
しかし、50日経過していなければ神社へのお参りはやはり控えておくべきです。
あくまでも喪に服す期間であることをわきまえて、マナーや喪中の過ごし方についてしっかり理解しておくことが大切です。
まとめ
- 喪中に正月飾り・その他縁起物を飾るのはNG
- 使えなかった正月飾りは忌明け後に神社でお焚き上げをお願いする
- 喪中であっても忌明けした50日以降であれば初詣も問題なし
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