教員になるつもりはないけれど
とりあえず教職課程を選んでおく…
そんな『保険』のような考えを持つ学生さんも
少なからずいるのではないでしょうか。
「本気で教員を目指している人の中に混ざってやっていけるのか?」
「民間企業の就職活動に専念した方がいいのか?」
将来についてどうすべきか迷いを抱えた人はぜひご一読を。
考えをまとめるお力添えになれば幸いです。
教員免許 教員にならないのに取る意味はある?
大学で教職課程を取るかどうするか…。
履修を決める時期になって一体どうしたらいいのかと頭を抱えている学生さんは多いのではないでしょうか。
親に相談すれば、
「取れる資格は取っておきなさい」
と言われる。
でも大学からは
「本気で教員を目指す人以外はやめておいた方がいい」
とストップをかけられる。
まったく両極端の意見に挟まれて困惑してしまいますよね^^;
この先何があるかわからないし、『保険』という意味合いで教職に就くつもりはなくても教員免許の取得を考える人も少なからずいると思います。
ただ、頭に入れておいた方がいいのは昔と違って教員免許は『10年で失効』してしまうということです。教員にならず一般企業に就職し、その間に10年経ってしまったら…?
せっかく頑張って取得したとしても全部水の泡…なんてことも考えられるわけです。
免許更新の講習を受けて期限を延ばすこともできますが、もちろんそれなりの費用もかかりますし、受講にあたってのスケジュール調整も必要になります。
そこまでしてでも取得する必要とその覚悟が本人にあるか?ということではないでしょうか。
何より教育実習は生半可な気持ちでできるものではありません。教わったことをまとめたり、指導案を考えたりと睡眠を削ってでもやらなければいけないことはたくさんあります。
実習先の先生方にとっても、忙しい中で実習生を受け入れるのは善意でしかなく、「なんとなく…」程度の気持ちで教育実習を希望するのは遠慮してもらいたいのが本音だと思うのです。
自分の将来をどう考えるのか。
本気でやりたいと思う仕事は一体なんなのか。
もう一度自分自身とじっくり向き合ってみることが大切です。
教員免許があると就活で不利になる?
「履歴書に書ける資格が多いほど就活に有利なんじゃ…」
民間企業の就活を考えている学生さんの中にはそんな風に考えている人も多いのではないでしょうか。
ですが、その考えにはちょっと注意が必要です。
実際に大学主催の講習や就職セミナーで自分が持っている資格は全て履歴書に記入するようにと指導を受けることも多いでしょう。その指導に間違いはありませんが、教職免許については別物と思っておいた方が賢明だと思います。
というのは、履歴書を目にした人事の人に対して
面接で突っ込まれた時に免許取得の理由をしっかり伝えられるのか?
というのが要になってくるからです。
人事の人からすれば
「教員免許を持っているのになぜうちの会社を希望するのか?」
と考えるのは当然のことだと思います。
同時に、教員としての働き口が決まればそちらに行くのではないかという可能性も視野に入れて採用するかどうかを検討するはずです。
面接官は本気で会社の為に頑張ってくれる人材を見定めようとします。教員免許を取得できたからこその自己PRができるかどうかがポイントとなるでしょう。
教員免許と就活を両立するデメリット
「教育実習と就職活動、どっちも頑張ってみよう!」
悩みに悩んだ末にそう決断をする人もいると思います。
ただ、教育実習と就活がかぶる可能性もあるということ。もしそうなってしまった場合、なんとか面接にこぎつけた企業でもあきらめるしかないことを忘れないでください。
就活より教育実習を優先させないといけない理由としては実習を希望した時点でもう自分ひとりの問題ではない、ということがあげられます。
大学と実習先の書類のやり取りも始まり、たくさんの人が自分をサポートに手を尽くしてくれることになります。何より受け入れを決めて準備を進めてくれている実習先の学校に対して大変な無礼を働いてしまうということになるのです。
つまり教育実習を断るという選択はできないものと思っておいた方が良いでしょう。
ダメ元で企業側に面接日の変更を願い出て、希望が通ることもあります。逆に、その連絡をした時点で不採用になることもあります。
極論を言えば『運』次第でなんとかなる人もいますがその確率は低いと考えておくべきです。
教員の道に絞るか。
民間企業を道を選ぶか。
こういった背景をしっかりと理解した上で自分の将来をどうするか、しっかり見極めてくださいね。
まとめ
- 教員免許は本気で教員を目指す人こそ取得するべき資格である
- 教員免許取得と就活の両立は簡単なものではないと理解しておく
- 教員免許と就活を両立させるよりも早めの決断で一点集中の行動を取った方が賢明
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