11月15日は七五三祝いの日。
毎年15日当日やその日に近い週末の土日の神社は
晴れ着を着た子供たちのお参りでとても混雑していますね。
でも家庭それぞれの都合でご祈祷を受けるのが遅くなってしまったり
逆に早く受けることになることもあると思います。
「七五三のご祈祷って時期外れに受けても問題ないの?」
そんな疑問についてわかりやすくご説明していきます。
七五三 遅れてするのは良くない?
「七五三のご祈祷、遅れてやるのは変かな…?」
11月に入ると七五三のお参りに足を運ぶ参拝者で神社はとても混雑していますね。ですが何かしらの理由でお参りの時期が遅れてしまう人もいらっしゃいます。
- 一緒に参拝する祖父母の都合がつかなかった
- 予定していた日を前に子供が体調を崩してしまった
- 撮影を同日にしたかったがスケジュールが合わなかった
- 親戚に不幸があり神社へのお参りそのものがかなわなかった
事情はそれぞれだと思いますが、周りの人達が11月にご祈祷を受けている中で
「うちだけお参りの時期がズレてしまった…」
と気にしている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
ご祈祷が遅れてしまうことに関して、神職をしている友人にその辺りについてどうなのか、答えを確認してきました。
結論として、
「たとえ七五三シーズンを過ぎてしまってもご祈祷の時期が遅くなるのは全く問題ない」
とのこと。
近年はどちらかと言うときれいな晴れ着を着せて記念撮影…といった思い出を残す行事としての見方をする人が増えているようですが、元々は子供が健やかに成長したことへの報告と感謝を神様に伝える為の儀式です。
極端な言い方をしてしまえば七五三のご祈祷は一年中いつでも受けられるのだとか。ただ、祈願者に進呈する千歳飴に関しては季節ものの撤下品になりますので、どうしても欲しいと考える人は事前にお参り予定の神社へ問い合わせておいた方がいいですね。
ちなみに友人がご奉仕している神社は毎年12月中旬くらいまでは千歳飴の用意があるものの無くなり次第別の撤下品をお渡しする形を取っているそうです。神社ごとに対応が異なりますので、あらかじめお尋ねしておくことをおすすめします。
七五三 早くするのも逆に良くない?
「混雑を避けたいから早い時期に七五三参りするのはダメかな…?」
いろんな考え方がありますので、このように考える人ももちろんいらっしゃると思います。
前述のように、七五三のご祈祷を受ける時期はいつでも良いとの神主さんからの回答を頂いているので時期外れのお参りを気にする心配は不要でしょう。
ですが、何点かデメリットがあることを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
暦の上では秋とされる9月になっても残暑が厳しい年も増えてきましたし、10月上旬に入ってもまだまだ暑い地域もあります。子供に晴れ着を着せてのお参りとなると、ただでさえ着慣れない着物にご機嫌ななめになるのに余りの暑さに嫌がって「早く脱ぎたい」と泣き出してしまうことも…。せっかくきれいに着付けした着物姿も記念写真を撮る頃には悲しいほど着崩れた状態になっていることも考えられます^^;
また、気温が高い時期だからこその心配もあります。普段よりも厚着になる着物だと熱中症のなってしまうこともあるのでこの点についても注意が必要です。これらをふまえた上で、早い時期に七五三参りをする時には比較的涼しくて動きやすい洋装を検討した方が賢明かもしれません。
ただ、孫の可愛い着物姿を楽しみにしているおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃると思いますので、お参りは洋装、写真スタジオでの記念写真は着物、といったように臨機応変にできる形が望ましいですね。
家族で話しあって、極力子供に負担をかけない形でお参り当日を迎えられるようにしましょう。
七五三 祈祷を受ける時期について
なぜ七五三の日が『11月15日』になったのかというと、徳川5代将軍綱吉が3歳を迎えた子供の徳松の為に髪置(かみおき)の儀式をこの日に行った…というのも理由のひとつだと思います。
ただ、時代の流れもあって仕事や家庭それぞれの都合で11月15日当日に七五三祝いをするのはなかなか難しいのが実情ではないでしょうか。
時期外れにご祈祷を受けたり、スタジオで記念撮影をすること自体に問題はありません。
ただ時期的な問題として千歳飴なしでのご祈祷になったり写真スタジオによってレンタル衣装の選択肢が少ない…といったオフシーズンならではのデメリットがあることを覚えておいた方がいいでしょう。
ですが、大事なのは無事に成長してくれた子供を祝う気持ちとそれまで見守って下さった神様への感謝の気持ちを持つこと。それさえ忘れなければご祈祷を受ける時期が多少遅くなっても早くなっても何も問題はないのです。
事前の準備を万全に、思い出に残る七五三祝いの日にしてあげてくださいね。
まとめ
- 七五三のご祈祷は遅くなっても受付可、ただし千歳飴の撤下品がもらえないことも
- 早い時期での七五三参りも問題ないが子供の暑さ対策を万全にしておく
- 家族が考える七五三はどのような形かじっくり話し合って万全の準備をしておこう
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