「七五三はお宮参りした神社に行くもの」
そんな話を耳にしたことはありませんか?
でも人によって事情は様々です。
引っ越しの多いご家庭だったり、
自分の好きな神社にお参りしたいと考えていたり。
七五三のお参りの形としてはどのようにするのが正しいのか。
そんな疑問についてお答えしていきます。
お宮参りと七五三は同じ神社でお参りするもの?
11月が近づくと七五三の準備でてんやわんやしている親御さんも多いのではないでしょうか。
でも、準備を進める中で両親や親戚から
「七五三はお宮参りと同じところに行くもの」
なんて言われたりすることもあると思います。昔の人ほどそういった考えを持つ人が多い傾向があるようですね。
そんなことを言われてしまうと一体どこの神社に行くべきなのかと頭を抱えてしまったり…。
この疑問について、神職をしている友人に答えを聞いてみることにしました。
実際のところ、どうなのか尋ねてみると
「七五三のお参りはお宮参りをした神社と同じでなくても問題ない」
とのこと。やっぱり専門家の答えを聞くと安心できますね^^
補足として細かく説明すると、元々は土地の神様である産土神(うぶすながみ)に子供が生まれた報告とこれから無事に成長してくれることを願ってお参りするようになったのがお宮参りの始まりです。
昔は今のように移動手段も発達していませんし、赤ちゃんを連れての長距離移動は難しいものでした。土地の神様にこれからのご加護をお祈りする意味でも住んでいる場所から近い神社、つまり産土神社へお参りするのは当然のことだったのでしょう。
そういったこともふまえて、子供の年祝いである七五三のお参りも
「おかげ様でここまで元気に育ってくれましたよ」
とお宮参りをした神社の神様にご報告に行くのは自然だったこともあり、『お宮参りと七五三のお参りは同じ神社でするもの』という考えが広まったものと思われます。
現代では仕事の都合で転居することが多いご家庭もありますし、里帰り出産をした人は地元でお宮参りを済ませた人だっています。お宮参りと同じ神社にお参りするのが難しいケースは少なからずあるはずです。
昔からの考えを尊重してお宮参りと同じ神社に行くのも崇敬している神社に行くのもどちらも間違いではありません。ご家庭それぞれの都合に合うお参りの形で何も問題はないのです。
七五三は氏神以外の神社でするのはNG?
氏神(うじがみ)は本来産土神とは別の神様のことを指しますが、現代では混同して考える人も多くいます。
「七五三のお参りは氏神神社に行くもの」
と、昔からの慣わしを大事にしてそちらに参拝するのも、前述の通り崇敬している神社、または毎年初詣で足を運んでいるようなお気に入りの神社にお参りするのも間違いではないのでこのあたりはご家族での考え方次第ということになります。
というのも、神主さんが不在の無人の神社も存在しているから。
いくら氏神様の神社にお参りしたいと思っていてもご祈祷を受けるには難しい場合もありますよね^^;
ただ、
「じゃあ家から近い別の神社にしよう」
「隣町に有名な神社があるからそこにしよう」
と親が柔軟に考えたとしても、祖父母が同意しないご家庭もあると思います。
そんな時は無人の神社でもそこを管理している管轄の神社が必ずあるので、お住まいの県の神社庁に問い合わせてみると良いでしょう。管轄の神社でのお参りという形なら祖父母のおふたりも納得されるかもしれません。
あくまでも大事なのはいつも子供の健やかな成長を見守ってくれている神様への感謝を伝えるためにお参りするという『気持ち』です。七五三のご祈祷を氏神以外の神社で受ける場合は、後日でもいいので都合がつく時に氏神様の元へお参りすると良いでしょう。
お社の前で手を合わせて七五三のご祈祷を済ませた報告と、これからのご加護をお祈りするのが氏神様に対して失礼のない形といえるのではないでしょうか。
まとめ
- 七五三のご祈祷はお宮参りをした神社で受けなければならないという決まりはない
- 氏神以外の神社でご祈祷を受けた時は後日ご挨拶の意味も込めて氏神様にお参りを
- 無事に成長することができたご報告と感謝を神様に伝えることが何より大事
↓こちらもオススメ↓