厄年には厄払いってよく聞くけれど、
実際に神社でどんなことしてるの?
なんて気になっている人は
案外多いのではないでしょうか。
「厄払いっていったい何?」
「しないと悪いことが起きるの?」
そんな疑問を抱えている人は必見!
厄年、そして厄払いについて
わかりやすく解説していきます。
厄払いって神社で何するの?
日本には古来から『厄年』という考え方があります。
具体的に言うと、
●25歳
●42歳
●61歳
【女性の厄年】
●19歳
●33歳
●37歳
※すべて数え年
これらの年に該当する人が厄年にあたるわけですが、果たしてこの厄年とはいったい何なのか。
簡単に説明しますと、男女ともに身の回りの環境に大きな変化が起こりやすい時期といえます。
男性だと仕事面で今までとは違う仕事を任されたり。
女性だと結婚や出産の時期と重なったり。
そのため何かと災いの降りかかりやすい時期とされてきたんですね。
そこで人々は平安無事に厄年を終えられるよう神様に祈りを捧げ、お祓いによって災難を退けてきた。
こういった儀式が『厄払い』として今に残っているというわけです。
では、『厄払い』とは一体どんなことをするのか。
ひとつずつ解説していくとしましょう。
厄払いのご祈祷とは?
ご祈祷とは神社の拝殿に上がって神主さんに祝詞(のりと)を読んでいただく一連の儀式のことをいいます。
ご祈祷にもいろんな種類があります。
家内安全、病気平癒、安産祈願、お宮参り…などなど。
厄払いもたくさんあるご祈祷のうちのひとつです。
ですので厄払いの儀式であれば
「これからの1年何事もなく無事に過ごせますように」
というように願い事に合わせた祝詞を神主さんに読み上げていただくことで、神様に直接願いをお伝えしているというわけです。
儀式の途中で拝礼したり起立したりしますが、その都度神主さんからの案内がありますので心配いりません。
ただ、神道の習わしでは『二礼二拍手一礼』といった作法があります。
◎二拍手…2回手をたたく
◎一礼…1回お辞儀
神社の正式な参拝方法ですので、お祓いを受けるのであればこれだけは覚えておくといいかもしれません。
厄払いを受ける際の服装マナー
厄払いを受けるのであれば、お参りする際のマナーがあります。
神様の前でお祓いを受けるのですから、きちんとした服装で臨むのは当然ということですね。
男性はスーツにネクタイ着用。
女性はスーツやワンピースがおすすめです。
礼服を持っていないという人は普段着でも問題ありませんが、なるべく落ち着いた色合いで華美なデザインのものは避けること。
短パンやサンダルといった肌の露出が多い服装は極力さけるようにしてください。
厄払いの申し込みについて
厄払いを受けるにあたって、神社は1年中ご祈祷を受け付けています。
一般的に正月から節分までに受ける人が多いものですが、厳格な決まり事ではなく新年から災いが起きることのないようにとの考えからきているものと思われます。
厄払いを受ける時期が気になる人はこちらをチェック↓↓
ちなみに厄払いを受ける際は予約不要であることがほとんどです。
当日直接神社の受付で申し込めば、その日のうちにお祓いを受けることができます。
その際神社に納めるご祈祷料として『初穂料』を用意しておきます。マナーとしてお金はのし袋に入れてお納めしましょう。
初穂料の金額は5000~10000円が目安ですが、金額によってお祓いの儀式に差が出るということではありません。しいて言えばいただく授与品の数が変わるくらいでしょうか。
また、神様への敬意としてできれば新札を用意するのが望ましいですね。
新札が無理でも、極力汚れているお札は避けるようにしてください。
厄払いをしないとどうなる?
厄年にあたる人にとって、
「厄年の人は絶対厄払いを受けないといけないの?」
「厄払いしないと何か不吉なことが起こるの?」
と考える人もいることでしょう。
もちろん厄払いは義務ではありませんし、必ず災難が起こるというわけでもありません。
ただ、厄払いを受けることで精神的な安堵感は得られることでしょう。
大難を小難に。
小難を無難に。
お祓いによって、
『起こるべき大きな災いを小さなものに』
という考え方です。
何か災難が起こってしまっても、
「この程度で済んでよかった」
と考えられれば、心のもやもやも小さくてすみますよね。
科学的に災難回避を証明できるわけではありませんが、厄払いは日本古来から現代まで伝わってきた伝統ある儀式です。
人生儀礼として、厄払いを受けるのもひとつの手段。
厄払いを受けることで何事もなく平和な1年だったと振り返ることができるといいですね。
まとめ
- 厄払いとは1年を平穏無事に過ごせるよう神様にお祈りする日本古来の儀式である
- ご祈祷を受ける際は神職の案内に従って二礼二拍手一礼の作法で拝礼する
- 科学的な根拠はないものの厄払いは災難を遠ざけるひとつの手段と考えるべし