日頃の感謝を込めて上司へ贈ったお中元。
それに対してお返しの品が届いたとしたら…
「また何かお礼の品を用意するべきなのか?」
「どうするのが正しいマナーなのか?」
そんな考えが頭を巡ることでしょう。
上司に対して失礼のない正しい対応とはどんなものか。
お中元マナーについてわかりやすく説明していきます。
上司からお中元のお返しが届いたら
「上司からお中元返しが届いたんだけどどうしよう…」
なんて状況に戸惑っている人、案外多いのではないでしょうか。
日頃の感謝を込めて贈った上司へのお中元。
それに対してまさかお返しが届くなんて思ってもみませんよね。
というのも、本来お中元はお返し不要の品物だから。
一般的に目下の人が目上の人に向けて普段のお礼の気持ちや感謝を込めて贈られるものなので、お中元を受け取って
「お中元ありがとう」
とお礼をすることで完了するわけです。
なのにお中元のお返しの品をいただいてしまったら。
何かまたお返ししなければいけないのかと恐縮してしまう人も多いはずです。
ですがこの場合、お返しの品を受け取った時点で終了。
新たに何かお礼の品を用意する必要はありません。
お返しの品に対してまたお礼の品を用意していたらいつまでも堂々巡りですよね。
お礼状を書く必要はありませんが、お中元をいただいた上司に対してお礼の言葉を伝えるのが最低限のマナーです。
ではお中元のお返しに対してどう対応すべきか、続けて詳しく解説していきます。
お中元のお返しに対してどうするのが正しい対応?
上司からお中元のお返しをいただいたら、
「お気遣いいただきありがとうございます」
とお礼の気持ちを伝えましょう。
会社で会った時に直接伝えられると一番ベストですね。
ただ、人によっては転勤等で遠方にお住まいの上司の方もいらっしゃることでしょう。
なかなか会える機会が少ない場合には、電話でお礼を伝えるのもアリです。
お礼を伝えるのはいいものの、会話が続かないかもしれない…なんて時のことをふまえて、
●自分や職場の近況
●いただいた品物の感想
●上司の最近の仕事について
などなど、ある程度頭の中で話題をまとめておくと話がスムーズになります。
普段からメールやLINEでのやり取りをしている上司であれば、そういったツールを利用してお礼を伝えるのもいいですね。
前述の通り、お中元のお返しに対してお礼状を書く必要はありませんが、上司に対して失礼のないようお礼の言葉はきちんと伝えるようにしましょう。
お中元のお返しに関するマナーおさらい
日本人は何かとものをいただいたら
「何かお返しをしなきゃ!」
と考える気質があるものです。
美しい文化といえば聞こえはいいのですが、時にはそれが戸惑いの元になってしまうことも。
今回のように上司からのお中元返しがいい例ですね。
「もらったからには何かお返しを」
という考えだったのか。
たまたまお中元に『お返しは不要』ということを知らなかったのか。
いろんな状況が考えられますが、今後こういった事態を招かないでいいように来年お中元を贈る際は
「お返しはどうぞお気遣いなくお願い申し上げます」
といった添え書きを入れておくといいかもしれませんね。
ただ、逆に上司がわざとお返しを贈ったということも考えられます。
お中元のやり取りを望んでいない場合、もらった品と同額、または倍以上の品を返すという隠れたマナーがあるためです。
もしお中元返しの品が高価なものだったとしたら要注意です。
その場合、来年以降お中元を贈るのは控えておきましょう。
たかがお中元、されどお中元。
上司との関係をより良い形に築けるよう、お中元マナーを確認できるきっかけになりましたら幸いです。
まとめ
- 上司からのお中元返しに対してさらにお返しの品を用意する必要はない
- お礼状を書く必要はないが直接会った時や電話でお礼の言葉を伝えること
- お中元返しの品が高価なものだった場合は来年以降のお中元は控えた方がベター
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