七五三や男の子の節句のお祝い事、
初詣に行った時などに授与していただく破魔矢。
さて、年末年始の時期になると
年があける前やお正月のお参りの際に一緒にお返しに行くご家庭など
返納の時期は様々ですが…。
破魔矢を返納に行く神社が
授与していただいた神社と違う場合…どうするべきでしょうか?
破魔矢をいただいたのが
実家近くの神社だったり、旅行先の神社だったり、
はたまたお土産で頂いたものだったり。
同じ神社にお返ししたくても
遠方でなかなか難しい…といったケースもあると思います。
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正しい返納の仕方をご説明していきます。
破魔矢は神社からいただくありがたい縁起物。
神様に失礼のない形でお返しするようしっかり確認しておきましょう。
破魔矢の返納は違う神社でもいいの?
「破魔矢を同じ神社に返せない時はどうしたら…」
毎年そんなお悩みで首を傾げている人も少なくないと思います。
つまり、授与された神社と返納する神社が異なる場合はどうするべきか、ということですね。
結論として、破魔矢は授与された神社と違う神社に返納しても問題ありません。
ただ、お参りして手を合わせた際に必ず、
「○○の事情でこちらの神社にお返しさせて頂きます。1年間ありがとうございました」
といった気持ちでお祈りすることを忘れなければOK。
まず、
↓
古札納め所に行って返納する
…といった順番がベストです。
間違っても納め所にポイッと投げ入れて終わり…なんてことをしてはいけません。
破魔矢は七五三や男の子の節句のお祝いとして、また家庭に入りこもうとする邪気から守ってくれる神聖な縁起物です。
雑な扱いはNG。
1年間見守ってくれた感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
ちなみに、お守りやお札と同じように
『1年に1度、新しいものと取り換えるように』
といったことをよく耳にすると思いますが、返納だけして無理に新しいものを用意する必要はありません。
そのあたりはご家庭それぞれの考え方もありますので、1年だけ飾っても毎年飾っても、どちらでも自由です。
ただ、初詣等でよく目にする福みくじで、破魔矢が景品になっていることも多々ありますね。
もし破魔矢が当たった場合は今年も神様からまた1年間のご加護をいただけると思って大事に飾っておくようにしましょう。
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破魔矢は返納しないとダメ?
「破魔矢って毎年お返ししないといけないのかな…?」
なんて考える人もいらっしゃると思います。
こまめに掃除して見た目もキレイだし…傷んでいないのにやっぱり返さないといけないもの?
といった疑問ですね。
エコの時代ですし、そういったお気持ちもよーくわかります。
ですがそれは『人間』の考え方。
破魔矢をただの飾り物として扱っている人がこういった考えをしがちなんです^^;
そもそも、なぜお守りやお札は1年間を目安にお返しするのか。
それは神道の『常若(とこわか)』の考えからきています。
新しいものにこそ大きな力が宿る。
お守りやお札には御霊(みたま)入れといって、各神社ごとに祀られている神様の力を分けていただく儀式が行われます。
その儀式が終わり、神様の力が宿った状態でお守りやお札は社務所や守り札授与所に並べられているんですね。
破魔矢のような縁起物も同じです。
月日が経てば守護の力もだんだん弱くなっていってしまいます。
だから新しいものと交換して、より強いパワーで家を守っていただく。
…といったイメージだとわかりやすいでしょうか。
逆の言い方をしてしまえば、家に長く置きっぱなしの状態にしている方が粗末な扱いになってしまうということ。
1年間キレイな状態で保つようにしていたその心がけ自体はとても素晴らしいものですが、2年も3年も同じ破魔矢を飾るのはやめておいた方がいいですね。
なぜ破魔矢を飾るのか。
その意味を考えれば、自然と答えは出てくるものなのです。
破魔矢を燃えるゴミに出すのはアリ?
「破魔矢をゴミに出しちゃった!」
なんて失態をしてしまったご家庭もあるのではないでしょうか。
ごく少数だとは思いますが…。
これはハッキリ言って、一番やったらいけないやつです。
近所に神社がなかったりどうしても返しに行く時間がない場合、自宅で処分する場合もあります。
ですがそれは塩でしっかりお清めをして、半紙のようなキレイな紙で包んで破魔矢のみを処分する形になります。
ですので、家のゴミと一緒くたにしてお清めもせずに可燃ごみに出してしまうのは、アリかナシかで言うとかなりナシというかありえないレベルです。
もしそんな状況になってしまった場合はできるだけ早く授与していただいた神社、もしくは氏神神社にお参りして、神様にお詫びの気持ちを伝えて謝り倒しましょう^^;
ゴミに出してしまったことはもうおきてしまったことなので、もうどうすることもできません。
ただ、わざとやったということではないケースが大半だと思います。
ですので、その後どうするかということが大切になってきます。
「粗末な扱いをしてしまって申し訳ありませんでした」
という気持ちをきちんと神様にお伝えすれば大丈夫です。
もう捨ててしまったからしょうがない、と何もしないのが一番よくありません。
拝殿前で手を合わせてお祈りして帰りましょう。
何事も大事なのは『気持ち』です。
1年間一家を見守ってくれた破魔矢に対する感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。
特にお正月の時期は破魔矢の返納をするご家庭が多いと思います。
そういったご家族の『?』な疑問解決の手助けになれば幸いです。
以上、破魔矢の返納に関する豆知識レポでした。
まとめ
- 破魔矢はいただいた神社と違う神社に返納しても問題ない(返納前のお参りを忘れずに)
- 状態がキレイな破魔矢でも守護の力が強く宿る常若の考えを重んじてきちんと返納すべき
- 1年だけ飾るのも毎年新しいものを用意して飾るのも各家庭の考え方次第なのでどちらでもOK
- うっかり燃えるゴミに出してしまった場合は授与していただいた神社(もしくは氏神神社)にお参りしてお詫びの気持ちを伝えること
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