教育実習の期間中、
生徒に連絡先を聞かれたらどう対応しますか?
携帯電話やメールアドレスだけではありません。
LINE、Facebook、TwitterといったSNSの利用によって
実習生と生徒が接点を持つ手段は多くありますが
それによって様々なトラブルが起こっていることも確かです。
実習生と生徒の個人的な交流。
その問題点について確認していきましょう。
教育実習生と生徒のLINE交換はアリ?
「先生!LINEのID教えてよ!」
仲良くなった生徒からこんな風に言われたらあなたはどうしますか?
その生徒もあなたのことを慕ってくれての行動なので無下にはできないという思いから対応に困ってしまう…なんてこともあると思います。
しかし、結論を言ってしまえば生徒にLINEのIDを教えることは絶対にNGです。
そのあたりについても実習前に十分な説明を受けているはずですが、たとえ同性同士でもその生徒に対していい印象を持っていたとしてもそこは毅然とした態度で断らなければいけません。
異性であればなおさらです。
同性同士と違ってやましい疑いをかけられることは当たり前ですし、連絡先を交換することについての注意をあらかじめ受けている以上、どれだけ正当な言い分を並べたとしてもペナルティを受けるのは実習生側になってしまうのです。
生徒はお説教を喰らって終わり。実習生と違って大したお咎めもないでしょう。たとえ不公平だと思っても、それが実情なのです。
「規則できつく止められているから、ごめんね」
「教えてあげられないけど実習期間中はいっぱいお話しようね」
生徒の気持ちを全否定するのではなく、誠意をもってきちんと対応しましょう。
「もっと仲良くなろうとしてくれて嬉しかったよ、ありがとう」
などと、ただ断るのではなく自分なりに生徒への感謝をこめて返答すること。決まりである以上守らなくてはならないルールです。
実習期間が終わるまで、お互い楽しい時間を過ごせるよう心がけましょう。
教育実習生が連絡先交換することについて
実習生と生徒との連絡交換が禁止されているのは、トラブルが起こってしまうことを未然に防ぐ為です。
当人同士の間のやりとりに何も問題なかったとしても、生徒の保護者から何かクレームがあったとしたら10:0で何の反論も認められないでしょう。
その場合、何より責めを負うのはお世話になっている学校側です。学校側は忙しい中、教師を目指す未来ある学生の為に…と、実習生として受け入れてくれたのです。それなのに責任問題として保護者の対応に追われるばかりか、教育委員会からの説明を求められることにもなりかねません。
「すみません軽率でした」
なんて言っても後の祭りでしかないのです。
自分ひとりの行動によってお世話になった学校は大損害を受けることを理解しておくべきです。
もちろん実習生自身も大きなリスクがあるということを忘れてはいけません。本気で教員を目指しているのならその道は閉ざされる危険性もあると思ってください。実際にニュースで報道されることのあるような問題です。けして大げさな話ではないのだとわかりますよね。
逆にただ免許取得と単位の為に実習にきていただけ…と軽く見ている人はその考えはすぐに改めるべきです。
実習生が起こした問題として大学に報告にいくのは当然のことですので、単位を落とすだけでなくこれから先の就職活動に何らかの形で影響は出るのは目に見えています。そして自分だけならまだしもこれから先実習を希望するであろう後輩たちの受け入れ先が見つからなくなることも可能性として十分あり得る話なのです。
大学、後輩たち、そして実習先と関わった生徒に保護者。
すべて自分の身だけで責任が取れるのか。ここをよく考えてみることですね。
先に説明したLINEのIDも携帯電話の番号もメールアドレスもすべて個人情報になります。だからこそ厳重に注意を受けるのです。
個人的な交流は実習中でも実習後でもどちらもNGです。あくまでも教員免許を取るために勉強させてもらっている身であることを忘れず、実習生としての自覚をもってその期間を全うするように努めましょう。
教育実習生と生徒がSNSで繋がるということ
SNSが普及し、誰とでも簡単に繋がる世の中になりました。だからこそ実習生という立場では注意すべき点も多いことを知っておかなくてはいけません。
LINEのIDやメールアドレスを聞かれてその場ではうまく断れたとしても、どうにかして接点を作ろうとSNSで探そうとする生徒も中にはいるのです。Facebookなり、Twitterなり、アカウントに本名を使っている人は簡単に検索に引っかかってしまいます。本名でなくても探そうと思えば他にも色々と検索方法はあるので知り合いしか閲覧できないように事前の設定をきちんとしておくべきです。
逆に自身のSNS利用も十分に注意しましょう。実習中の記念にと、生徒たちと撮った写真を安易にupしたり生徒たちの実名を載せてしまうのは控えた方が賢明です。
というのもSNSという性質上、どこで誰が見ているかわかりません。前述したように個人情報を扱うという意識が薄いと悪意はなかったにしろトラブルを招いてしまう場合もあります。
自分のプライベートとはしっかり区別して必要のない接触は避けるように気を付けましょう。
実習期間中は忙しい上に何かと悩み考えることも多いものです。実習が終了し、大学に戻ってほっと気が抜けてしまう人もいることでしょう。
それでも、
「いい経験だった」
と思えるような学びある時間になるといいですね。
まとめ
- 規則で個人的に交流する手段は教えられないことをきちんと伝えるよう努めること
- 実習生としての自覚を持って周りに迷惑をかけない行動を心がけること
- SNSで見つからないようにするだけではなく自身も投稿時に細心の注意を払うこと
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