勤めている会社の代表や役員が亡くなった時
年末年始の準備はどうするべきでしょうか。
喪中はがきと年賀状、どっちを出すべき?
近親者に不幸があった時は喪中はがきを用意して
お祝い事を避けるということはわかっているけれど
正月飾りも用意してよいもの?
お歳暮もどうしたものか…
そんな聞きにくいもやもやを
ここで確認しておきましょう。
会社に喪中はない?年賀状はどうするべき?
会社の社長や役員が亡くなってしまった場合、会社は喪中として年賀状ではなく喪中はがきを出すものでしょうか。
この場合、
年賀状を出すというのが答えになります。
その理由としてまず、法人に喪中はないということ。
毎年取引先に送っている年賀状は、あくまでビジネス上のお付き合いとしてのものです。
差出人が 株式会社〇〇〇〇 代表取締役〇〇〇〇 との記載であれば、これは個人ではなく会社の代表として送っているものになります。
社長や役員が個人的に送っているものではありません。
元々、喪中はがきとは
「身内に不幸がありお祝い事ができる状態ではないので年始のご挨拶を遠慮させていただきます」
といった年賀欠礼状です。
しかしこれは個人でのこと。
会社として考えるなら社長でも役員でもあくまで会社の一社員として考えます。
よってビジネス上のご挨拶として年賀状を送るのが正しい形といえるのです。
個人経営の小さな会社の場合ビジネスとプライベートがごっちゃになりがちですが、一般的に会社組織と個人は分けられるものです。
個人として出すなら喪中はがき
会社として出すなら年賀状
といった線引きで覚えておくとよいでしょう。
喪中の正月飾りは会社でも控えておくべき?
毎年、会社入り口にしめ飾りや門松などの正月飾りを設置しているけれど
「社長や役員が亡くなった場合は控えておくべき?」
と、飾るべきかやめておくべきか考えてしまうと思います。
ですが先述したように、社長や役員の家族は個人として喪中にあたるかもしれませんが『会社として』は喪中にはあたりません。
よって正月飾りは例年通り設置してよいということになります。
家族経営の小さな会社の場合、
「社長 = 家長」が亡くなった
として、正月飾りを控えることもあります。
この場合は社員(家族)の考え方次第になるのでよく話し合って結論を出すことです。
松の内が明けて正月飾りを外し、処分するにあたって神社へ持ち寄りお焚き上げをお願いするところが多いと思いますが、忌中にあたる人は神社への参拝を控えねばなりません。
家族経営の会社はほとんどの社員が忌中にあたると思いますので、
- 家族以外の社員に神社への持ち込みをお願いする
- 忌明けするまで正月飾りは自宅に保管しておき、50日以降に神社へ持参する
このどちらかで正月飾りを処分するようにしましょう。
会社として喪中じゃなくてもお歳暮はどうする?
法人に喪中はないということはわかりましたが、
「お歳暮も年賀状と同じように出しても大丈夫?」
という不安に思う人もいると思います。
ですが元々お歳暮は日頃からお世話になっている取引先に感謝の気持ちとして贈るものなので特に問題ありません。
ただ、のしに関しては注意が必要です。
紅白の水引はおめでたいイメージである為使いません。
無地のものを選ぶようにしましょう。
時期的に四十九日と重なってしまう場合は、先方にお伝えした上で『寒中見舞い』として送ると良いでしょう。
会社として、きちんとした振る舞いで対応できるように以上のことをふまえて年末年始の準備の参考にされてくださいね。
まとめ
- 法人には喪中がない
- 個人として出すなら喪中はがき、会社として出すなら年賀状
- 正月飾りとお歳暮は例年通り用意して問題ない
↓こちらもオススメ↓