昔からお祝い事は『数え年』でするものとされていますが、
子供の成長をお祝いする七五三の場合はどうしたらいい…?
そんなお悩みを抱えた親御さん、
少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
現代にあまりなじみのない『数え年』と『満年齢』について
わかりやすくまとめました。
計算方法とあわせて確認していきましょう。
七五三 早生まれの子はどうなるの?
「うちの子、早生まれだけど七五三の年っていつなんだろう…?」
七五三が近づくと年の近い周りのお友達のお宅も準備を始めて、うちはどうしたものかと戸惑うご家庭も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、七五三のお祝いに早生まれや遅生まれといった考えは全く関係ありません。
日本は入学や卒業に合わせて年度計算で暦を見ることが多いように思いますが、そうではなく『生まれた年がいつであるか』を確認する方が大事ですね。
今でこそ満年齢で年を計算するようになりましたが、昔の人達は『数え年』が当たり前のことでした。早生まれや遅生まれ、誕生日はという概念は必要なく、同じ年に生まれた子供は皆同じ年齢だったのです。
その数え年で3歳・5歳・7歳にあたる年を節目として子供の成長を祝ってきたのが今に伝わる七五三の行事になりますので、同じ学年の子でも七五三をする年が違う場合もあるということです。
この数え年にならって今でもお祝い事は数え年で行うことが多いのですが、
「数え年とはなんぞや?」
といまいちピンときていない人が大半だと思います。
知っておいて損ではない知識ですし、数え年と満年齢の違いについてもう少し詳しくご説明していきましょう。
七五三 数え年と満年齢ってどう違うの?
前述の通り、昔は今と違って『数え年』で年齢を計算していました。
わかりやすく説明しますと、数え年とは生まれた年を1歳として、年が明ける度に年をとるという考え方になります。つまり人それぞれの誕生日は関係なく1月1日に日本国民全員が1歳年をとるということですね。
それに対して満年齢はその人の誕生日が来る毎に1歳年を重ねるという考え方になるので、同じ年生まれでも誕生日を迎えているかいないかで年齢に差がある時期があります。現在、世間一般的に使われている年齢の数え方がこちらになりますね。
昔から使われていた数え年がなぜ明治を境に満年齢に切り替わったのかというと、生まれた子供の出生届の内容を正確にして国民全体の情報をまとめあげることで日本の国際性を向上させたい当時の狙いがあった…というのが理由のひとつです。今でこそ当たり前のように使われている満年齢ですが、歴史の流れが少し違ったら現在も数え年のままだった、なんてこともあったかもしれませんね^^
ですので、七五三のお祝いは数え年か満年齢か悩む人もいらっしゃいますが、
「絶対数え年で!」
という決まり自体はないのでどちらの年齢でお祝いしても問題ありません。実際のところ、兄弟がいるご家庭だと一緒に七五三をするのもよくあることなのでこのあたりは考え方次第といったところでしょうか。
ご家族とよく話し合って、数え年でも満年齢でも都合の良い年でお祝いしてあげてくださいね。
七五三 数え年の計算方法を確認しよう
七五三のお祝いは数え年でも満年齢でも問題ないとご説明した通りですが、もし数え年で七五三をする場合はいつになるのかが気になるところだと思います。
では数え年の計算方法について確認していきましょう。
まず満年齢についての確認ですが、誕生日がきていればその年齢が満年齢、まだ先であれば1歳足した年齢が満年齢ということですね。
生まれたら0歳と考える満年齢と、生まれた年で1歳と考える数え年ではこの時点で1歳の差があります。ですので、満年齢に対して更に1歳足した年齢が数え年ということになります。
難しく考えるとわかりにくくなってしまいますので、
『今年誕生日を迎える年齢に1歳足す』
これだけ覚えておけば簡単に計算することができますよ^^
昔の習わし通り数え年でするのも、兄弟で数え年と満年齢ごちゃまぜでお祝いするのもどちらでも問題なし。
子供たちがこれからも健やかに成長してくれるよう、そして思い出に残る素敵な1日になるよう事前の準備はしっかり整えておきましょう。
まとめ
- 七五三に早生まれ遅生まれはまったく関係ない
- お祝い事は数え年で、と考える人は多いものの満年齢でお祝いしても問題なし
- 数え年で七五三をする場合は満年齢に1歳足すものと覚えておこう
↓こちらもオススメ↓