お弁当のご飯は凍ったままでも大丈夫？おかずの自然解凍は危険？

お弁当が傷まないようにするには菌の繁殖を防ぐ為に
しっかり冷ましておくことが大事だと言われています。

「じゃあ、冷凍のまま使うのはアリ？」

「ご飯もおかずも自然解凍で食べられるの？」

おかずの場合、冷凍食品を利用する人もいれば
自分で常備菜を用意する人もいます。

お弁当は凍ったままでも大丈夫なの？
そんな疑問についてご説明していきます。

お弁当のご飯は凍ったままでも大丈夫？

「お弁当で持っていくご飯は冷凍のままでもいいの？」

電気代の節約の為だったり、一人暮らしの人が手間を省く為だったり。生活スタイルに合わせて一度にたくさんのご飯を炊くこともあると思います。小分けして冷凍しておけば、あとはレンジでチン！ですぐ食べることができますね。

じゃあ凍ったままお弁当として持っていっても大丈夫？といった疑問に関しては職場や学校など、持参する先に電子レンジがあれば問題ないでしょう。ただし、自然解凍するのはあまりおすすめできません（詳細については後述します）。
自然解凍より家で一旦解凍して冷ましたものを持っていった方が無難ではないでしょうか^^;

お弁当に冷凍ご飯を持っていくという前提で炊き上げる場合は炊きたてを急速冷凍させるさせることが美味しく食べられるポイントになります。
ですので当然、おかずとは別の容器になりますね。私はこんな容器を使っています。

一食分ずつ密封できるのでとても便利。100円ショップでも購入できると思いますよ^^

急速冷凍といってもどの家庭にもそんな設備があるわけではないですよね。そんな時には熱伝導率のいいアルミのトレーを活用しましょう。冷えやすいようにトレーの上に容器を置いておけば短時間で冷凍できるようになります。

そしてお昼になったら解凍。
ご飯の水分が不足するとぱさぱさした食感になってしまうので、私は一度蓋をあけて、蓋の内側を水で濡らします。少し水分を足すことで冷凍のご飯もふっくら解凍できますよ。
そして蓋をふんわりかぶせてレンジでチン。ふんわりかぶせるか、軽くずらすのがコツです。蓋をぴっちり閉めてしまうと、ご飯から出る蒸気の逃げ道をふさいでしまうことになります。中身がべちゃべちゃにならないように『蓋はふんわり』と覚えておきましょう。

お弁当はおかずは凍ったまま詰めてもOK？

近年目にするおかず用の冷凍食品は

『自然解凍OK！』『お昼にはたべごろ！』

といった表記のある商品が多くなったように思います。お弁当箱に詰めるだけなので手軽に使えて便利ですよね。

こういった市販の冷凍食品のおかずは凍ったまま詰めることを目的に、そして食べる頃合の状態までを計算しつくして作られているのでそのままお弁当箱に入れて問題ありません。怖いのは自作のおかずを冷凍して、それを凍ったまま詰めることです。

食品工場のような整った環境でしっかり加熱殺菌されて瞬間冷却！といった作り方は一般家庭では到底無理な話。どんなに気をつけてしっかり火を通していても加熱具合にムラがあったり、食品業者が使うような高機能の冷凍庫が使えるわけでもありません。
小分けする際に、容器や手に菌が付着していないとも限らないので、凍ったままの状態でおかずの準備を考えているのであれば市販の冷凍食品を使った方が衛生面でも安全だといえるでしょう。

お弁当の自然解凍は危険なの？

ではお弁当の自然解凍についてご説明していきます。

まず、ご飯について。
ご飯にはでんぷんが含まれています。冷凍したご飯をそのまま自然解凍するとそのでんぷん質が劣化してしまい、ただぼそぼそするだけの白い物体と化してしまうのです。無理やり食べたとしても消化にも悪いですし、何より美味しくありません。下手をすればお腹を壊してしまうこともあるかもしれないのであまりおすすめはできないですね^^;
ご飯は冷凍したままレンジでチン。そうすることでご飯に含まれるでんぷんが冷凍前の状態に戻り、ふっくら美味しく食べることができるのです。

次におかずについてですが、前述のようにお弁当用に作られた市販の冷凍食品であれば凍ったままでも特に心配することはありません。
ただ、家で作るおかずは市販のものと比べてどうしても菌が付着してしまいがち。お弁当を保存しておく環境にもよりますが、家庭で作るおかずは冷凍保存まではいいものの、お弁当に詰める際は一度レンジで加熱殺菌して冷ましてから使うようにしましょう。

「たくさん作って余っちゃったから…」

という場合は味付けを濃くして保存性を高くしておくといいかもしれませんね。

夏場のような食品が傷みやすい時期には食中毒の危険もひそんでいます。お弁当を作る際には正しい知識を持って安心して食べられるものを用意したいものです。