帰省や旅行、出張等で
新幹線を利用される人は多いと思います。
長距離移動ということもあってうっかりうたた寝…
「しまった!寝過ごした!!」
なんてことになった場合
どうしたらいいのでしょうか。
まずは落ち着いて
とるべき行動をひとつずつ確認していきましょう。
新幹線で寝過ごしたら折り返しの運賃発生?
「………ここどこ?」
下車予定の駅を通り越してうっかり寝過ごしてしまった時、まず状況判断に戸惑う人も多いのではないでしょうか。でも、頭の中がさえてきた途端にパニック!
「どうしようどうしよう!」
「追加料金かかっちゃうの!?」
慌てる気持ちはわかりますが、まずは落ち着いて。車内にいる車掌さんに乗り過ごしてしまったことを陳謝しましょう。そして持っている切符を見せて状況を正しく伝えることです。
車掌さんから『誤って乗り過ごした』ことが認定されれば乗り越してしまった分と引き返す分の料金を払う必要はありません。このことを無賃送還(むちんそうかん)といいます。
人間誰しも間違いはありますからね^^;
こういった状況を見越してJRの規則の中には『誤乗』に関する決まりごとがあるのです。
ただし、無賃送還は車掌さんからの『誤乗』の認定がされればの話に限ります。言い分に不自然な点があれば認められない場合もあるんですね。乗り過ごしたのが1駅や2駅ならまだしも、常識的にありえない距離を乗り過ごしていたら車掌さんとしても当然疑わしい…ということです。
ちなみに指定席、自由席の違いは関係ありません。寝過ごしに気付いた時点で速やかに車掌さんに申し出るようにしましょう。
新幹線での寝過ごし 勝手に戻るのは厳禁!
「やばい!すぐ戻らなきゃ!」
と早合点して戻りの列車に乗るのは厳禁です。
無賃送還するのには持っている切符に誤乗認定の証明をしてもらわないといけません。車掌さんへの認定なしに勝手に折り返しの列車に乗ってしまうと不正乗車と見なされ、無賃になるはずの乗り越してしまった分と引き返す分の料金を請求されることになります。悪質だと判断された場合は割増の料金を支払うことにもなりかねません。
誤乗認定は乗り過ごしてしまった列車内もしくは降りた駅の窓口でしか適応されません。行きの列車はOK、戻りの列車はNGです。
自己判断せずに必ず車掌さんに相談して指示を仰ぐこと。切符に認定証明の記載をしてもらったら、戻りの列車についての案内をしっかり頭に入れておきましょう。
新幹線で寝過ごしたのが終電だったら?
「うわ寝過ごした!しかも終電だし!」
乗車していたのが最終列車だったらもう打つ手なし…そう思いますよね?JRはそんな時のことも想定してくれています。
もし、戻りの在来線が残っていた時はそちらに乗り換えて折り返すことは可能です。その場合の精算も必要ありません。ですが実際のところは終電の時間帯であれば、当日中の戻りの列車はあまり期待できないと思った方がいいでしょうね^^;
戻りの列車がない場合は翌日の始発列車へ乗車するように案内されます。日をまたぐことになりますが、もちろんこの場合も無賃送還としての扱いになるので追加料金が発生することはありません。その際、駅の窓口で駅員さんに切符を預けて(改札を通さないように!)改札を出たら、始発の時間までひたすら待つことになります。
女性の場合、見知らぬ土地を遅い時間に歩くのは危険ですので、駅から極力近いホテルの空きを探してそこに直行した方が賢明です。多少痛い出費になったとしてもそこは身の安全の為ですので呑み込みましょう。
ただ、せっかく無賃送還が適用されても指定された列車の時刻に間に合わなければ戻りの切符代は実費になってしまいます。さらに言えば乗り越しの料金も上乗せになるという悲しい結末が待っていますので、何が何でも遅れないように。時間に余裕を持って駅に到着しておくことです。そして駅員さんから預けた切符を受け取って本来の下車駅まで向かうことになります。
翌朝気持ちが落ち着いていたら一言でもいいので乗車前に駅員さんに手間をかけさせてしまったお詫びができるといいですね。
色んな意味でいい勉強になったと思ってポジティブに受け止めて、次回からは同じような失敗を起こさないように努めましょう。
まとめ
- 寝過ごしてしまった場合は速やかに車掌さんの誤乗認定をしてもらう
- 勝手に折り返しの列車に乗車すると不正乗車と見なされ割増運賃が請求されることも
- 乗り過ごしたのが終電だった場合は翌日の始発列車に乗車できるよう対応してもらえる
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