子供の卒業式や入学式に着物で出席する場合、
上履きとしてスリッパを用意してもおかしくないものでしょうか。
着物で出席する人も少ないだけに誰に聞いたらいいものやら…
そんな和装ならではの足元まわりに関する
疑問とお役立ち情報についてにまとめました。
参考になりましたら幸いです。
入学式 着物で行くなら上履きはどうする?
全体的な割合から見てもけして多くはありませんが、卒業式や入学式に和装で出席されるお母さんを見るとその華やかさにうっとりしてしまいますよね。
いつか私も着物で…なんて考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、いざ着物で出席するとなると、
「式典の間に履く上履きって、みんな何を用意してるの?」
なんて、思ったりするわけです。
実際のところ、茶道や華道といった習い事で着物を着用する機会のある人は外履き用とは別に室内履き用の草履を持っていることが多いようです。
でもめったに着物を着ることのない人だとわざわざ着物用に新品の草履を買うのは正直もったいないと思います。
使う頻度のことを考えるとスリッパを用意した方が無難かな…といったところですね^^;
スリッパなら着物も洋服も関係なくこれから先使う機会があると思いますので無駄になるようなことはないでしょう。
室内履きとはいえ体育館で草履を履いていたら
「あの人、土足じゃないかしら?」
と着物に詳しくない人に勘違いされて指をさされることもあるかもしれません。
ですので、
- 日常で使う機会があって余裕のあれば室内履きの草履を用意
- 普段から着物を着ることがなければスリッパを用意
こんなスタンスで決めていいと思います。
「でも、着物にスリッパって…おかしくない?」
という疑問に関しては次で詳しくご説明していきますね。
入学式 着物でスリッパはおかしくない?
着物で卒業式や入学式といった式典に参加する場合、事前に「上履きをご持参ください」といった案内を出す学校が多いと思います。
「スーツで行くならもちろんスリッパだけど、着物でもスリッパってアリなの…?」
アリかナシかで言うと、そもそも『着物にスリッパはNG』なんて決まりはないのでそこはノープロブレムです(笑)
ただ、その組み合わせを見慣れない為に違和感を感じる…といったところでしょうね^^;
着物で出席されている人が少ないので余計に気になるところかもしれませんが主役は子供たちですし、式が始まってしまえば保護者の足元まで気にする人はいませんので特別気にすることはないと思いますよ。
ただし、携帯に便利な折りたたみ用スリッパはやめておいた方が賢明です。
携帯用のものは底が薄いので、着物の裾と床の距離が近すぎる為に床を擦ってしまい、気をつけていてもいつの間にか着物の裾が汚れていた…なんてことがあるんですね。
着物の裾を短くして着ることもできますが、こういった着付けはどちらかというとカジュアルに楽しむ着物の着方になります。
入学式に着るフォーマルな着物であれば、優雅さを出す為にも裾を少し長めに着付けてもらうもの。
ですので、かかとに高さのあるヒールスリッパを用意しておくと裾を気にすることなく移動することができます。
全体的にあわせやすい薄めのベージュ系やお持ちの着物の柄に合わせたカラーがおすすめです。
無地のものを選ぶとフォーマル感も出ますし、着物以外で履く時にも使いやすいと思いますので購入する場合は参考までに覚えておくといいかもしれません。
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入学式 着物を着るなら足元にも抜かりなく
着物を着る時には、もちろん足袋を履くことになりますが、新しく用意する際はその素材をちゃんとチェックした上で購入するようにしてください。
というのは、混紡だったりナイロンといった素材でできている足袋は滑りやすいので歩行の際に危ないんですね。サイズの確認も大事ですが『綿100%』のものであるか、ここのチェックがポイントです。
テトロンも滑るといえば滑るんですが、足袋の底が『綿100%』との記載があればギリOK。(←と、個人的に思ってます 笑)
以前、足袋をはく機会があったので何枚か揃えていたんですが、私が使っていたものは表生地がポリエステル65%、綿35%の混紡のもの。ですが、裏生地と底は綿100%なんですね。
主にこのタイプを使用してまして、室内で足袋を履いてスリッパで歩いたりもしましたけど、滑りやすく感じたことは特になかったです。
時代の流れの中で商品として丈夫なものを求められた為に混紡や化繊のものが主流に生産されるようになりましたが、違いがわかる人は今でも綿100%のものを愛用するそうですよ。
表と裏、そして底の生地全ての素材が綿100%の足袋を扱っているお店は少ないかもしれません。もし見つからない場合は写真のように『さらし裏』と書いてあるものを探して、式当日にはこちらを着用されることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
せっかく着物で出席するのであれば足元まわりにも色々と気を配ることが大切ですね。
裾を汚さない為のヒールのあるスリッパと滑りにくい綿100%の足袋。
準備にそこそこ手間はかかりますが、やっぱり着物って素敵です。
記念すべきお子さんの晴れの日に備えてお母さんも準備を万全にしておきましょうね。
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