お子さんが生まれて初めてのお祝い事であるお宮参り。
ご家庭のやむを得ぬ事情で
お宮参りをしてあげられない…とお悩みの親御さんもいらっしゃると思います。
「ご祈祷しないお宮参りってどうなの?」
「お賽銭だけのお参りってしない方がいいの?」
こんな疑問をお持ちの方はぜひ目を通してみてください。
お宮参りしてあげたいけどお金がない…
「もうすぐお宮参りの時期だけど、お金に余裕がない…」
こういったお悩みをお持ちの方、いらっしゃると思います。
恥ずかしいことではありません。色んなご家庭があって事情もそれぞれだからです。
実際、神社でご祈祷を受けるとなると初穂料として5000円~10000円をお納めすることになります。
その他、記念写真なども考えればもっと出費がかさむことも。でも親として何かしてあげたいという気持ちを捨てきれないのが悩ましいところです。
写真に関しては、写真館で撮影するクオリティは無理でもスマホで撮った写真をアプリで加工したりと工夫次第できれいな記念写真として残すことができます。自撮り棒をうまく使って写真を残す人もいるようですね。
このようにご家庭でできることなら出費を抑えることも可能ですが、ご祈祷を…と考えるとなかなか難しいものがあります。ですが神社でご祈祷してもらう、ということに固執することはありません。
ご家庭によってはご祈祷しないで参拝だけというケースもありますし、考え方によってお宮参りそのものをしない家庭もあります。
ではこの辺りについてもう少し踏み込んで説明していきましょう。
お宮参り ご祈祷なしでお参りのみはダメ?
お宮参りは本来、お住まいの地域の氏神様にお参りして、子供が生まれて無事に1ヶ月を迎えることができた報告と感謝を伝える儀式です。お子さんと共に昇殿参拝して、神職の方にこれからの健やかな成長を願う祝詞(のりと)をあげてもらうのが正式な形ではあります。
ですが、必ずしもこの形でなければいけないということでもありません。
お宮参りはお子さんが生まれて初めてお参りして、ご挨拶も兼ねて神様に顔をご覧いただくといった意味も持っています。
ですので、神主さんに祝詞をあげてもらわなくても、きれいな着物を用意して着飾らなくても、ご本殿の前で、ご自分でお参りする形でもよいのです。
もちろん神様に対して失礼のないようにできる範囲での節度ある服装が望ましいですね。(夏場でも露出の多い服装は避けましょう)
気持ちだけでもお賽銭をお包みして、お子さんへのこれからのご加護を神様にお祈りする。これだけでも、十分お宮参りとしての意味を成しています。
また、氏神様にあたる神社が神主さんのいない神社の場合もあるでしょう。
ですが極端な話、そういった無人の神社でもかまわないのです。神主さんはいなくても神様はそこにいらっしゃるのですから。
神様がどこの誰がお参りに来たのかわかりやすいように
「〇〇町に住む〇〇家に〇〇という名の子供が生まれました。どうぞお見守りください」
とお祈りするだけでも十分です。
神職の方に祝詞をあげていただくことよりも、自分の足でお参りして無事に子供を授かった感謝の『気持ち』を神様にお伝えすることの方が何より大切なのです。
お宮参りをしない選択肢はアリ?
ご祈祷をせず、お参りだけというご家庭もあれば、お宮参り自体をしないというご家庭もあります。理由こそそれぞれですが決して珍しいことではありません。
考え方や宗教の関係だったり、中にはただ面倒だから、と考える人もいるでしょう。
ただ、嫁ぎ先や実家が「しない」という考えであって、親である自分たちはちゃんとしたいと思っているのであればお子さんの為にささやかな形でもお参りされると良いのではないでしょうか。
両親・義両親、家族全員がそろっていなくても、1ヶ月過ぎてだいぶ日が経ってしまっていても、この形でなければいけないといったことはないのです。
お宮参りをしない、という選択肢は間違いではありません。
ですが、お宮参りは人生儀礼のひとつ。親や親戚の為ではなく子供のための行事です。
生まれてきてくれたお子さんのことを考えてどうあるべきか。この考えに尽きると思います。
まとめ
- お宮参りはご祈祷を受けずに自分で参拝、といった形でも問題ない
- お金をかけなくても工夫次第で記念写真を残すことは可能
- お宮参りをしない、という選択肢も間違いではない
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