「アロマトリートメント」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
特に難しい技術が必要なわけではなく、アロマオイルを滑らかなオイルで希釈したトリートメントオイルをやさしく肌に塗っていくだけなのですが、皮膚から精油の効能が直接働きかけるので高いアロマ効果が期待できます。
自分でするもよし、家族や友人にしてあげるもよし。
香りと触れ合いの心地よさが癒しの効果を与えてくれます。
ではトリートメントオイルはどのように作ればいいのか、また、その注意点等をご紹介していきましょう。
トリートメントオイルを作るためのキャリアオイルについて知ろう!
アロマオイル(精油、エッセンシャルオイルのことを指します)はとても濃縮されたものなので直接原液を肌につけることはできません。
そこでキャリアオイル(またはベースオイルともいいます)といったアロマオイルを希釈する『基材』を使って使用することになります。
品質や鮮度、添加物の有無等、自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
キャリアオイルを選ぶにあたって
無添加、またはトリートメント用の植物油を選んでください。
ベビーオイルにも精油はよく溶けますが、鉱物油が肌に浸透してしまうというという面からあまりおすすめしません。
肌が赤くなったりかゆくなったりしないか、肌質に合うかのチェックをして用意するようにしてください。
キャリアオイルの種類
スイートアーモンド油
スイートアーモンドの種子から採れるオイルで、どんな肌質にも比較的合いやすいです。
皮膚を柔らかくしたり、炎症・日焼けの鎮静、湿疹・皮膚炎の緩和に有効とされています。
ホホバ油
ホホバの種子から採れる液状のワックスで冬には室温で凝固し、肌への浸透性に優れています。
酸化しにくく、抗炎症作用、乾燥、湿疹、おむつかぶれ、過度な皮脂を抑えてくれますが日本人にはアレルギーが出やすい人もいるので注意が必要です。
オリーブ油
オリーブの果実から採れるオイルで、酸化しくく安定しています。
食用は添加物が含まれることもあるので、化粧用として販売されているものを選ぶようにしてください。
ローズヒップオイル
オレンジの2倍のビタミンCを含み、美肌・収れん作用、老化防止作用が期待できます。
マカダミアナッツ
皮脂に近い脂肪酸を含みます。
皮膚軟化作用があるのでヘアケア・スキンケアにおすすめです。
好きなアロマオイルを使ってトリートメントオイルを作ってみよう!
では実際にトリートメントオイルを作っていきましょう。
先述した通り、アロマオイルはとても濃度が高いものなので希釈濃度をしっかり守ることが大切なポイントになります。
トリートメントオイルの作り方
ここでは50mlのトリートメントオイルを作るやり方でご紹介します。
①遮光瓶を用意します。
②希釈濃度を基準に、アロマオイルの量を割り出します。
1滴が0.05mlのドロッパー瓶を使用した場合、
精油一滴は0.05mlなので 0.5ml ÷ 0.05ml = 10滴
キャリアオイル 50ml アロマオイル 10滴 が必要ということになります。
③算出した量でキャリアオイルに精油を加えてよくかき混ぜます。
check!2種類以上のアロマオイルを使用する時は合計敵数が10滴以下になるように配分してください。トリートメントオイルの使い方
作ったトリートメントオイルを手にとって、腕や脚、トリートメントしたい部分に薄くのばします。
滑りが悪くなった時はその都度オイルを足して使ってください。
自分で行うのももちろんいいですが、慣れてきたら家族や友人にハンドトリートメントしてあげるのもいいですね。
トリートメントを受ける方の同意のもと、健康状態を確認してから行うようにしてください。
(もし気分が悪くなった場合はすぐ中断し、オイルを洗い流してください。)
パッチテストの方法
①希釈濃度にしたがったトリートメントオイルを前腕部の内側に適量塗って24~48時間放置します(必要に応じて、キャリアオイルのみでのパッチテストを行ってください)
②皮膚に炎症やかゆみ等の以上があるかを確認します
③異常がみられた場合はすぐに大量の水で洗い流してください
湿布法
急性のトラブルには冷湿布法、慢性的なトラブルには温湿布法が効果的です。
湿布法は洗面器などに水やお湯にアロマオイルをたらし、その中にタオル等の布を浸し絞ったものを用意します。
アロマオイルは1~3滴の使用量を守ってください。
絞ったタオル等の布を湿布する部位を覆います。
私は肩こりがひどいので、筋肉痛等の痛みの緩和に効くローズマリーのオイルを使って
温湿布をすることが多いです。
肩回りも温まってとても気分が良くなりますよ。
湿布法は長く肌に密着する方法なので、皮膚への反応を良くみながら行ってくださいね。