クリスマスパーティーや誕生日会など
特別な日に食べるケーキ。
「食べるまでこのまま置いておこう」
なんて常温で放置したりしていませんか?
それ、ダメなやつですよ!
生クリームを使ったケーキは生菓子です。
正しく保存しておかないと、
見た目はもちろん味が悪くなってしまうことも…。
ケーキの温度管理と食中毒の危険性について
こちらでしっかり確認しておきましょう。
ケーキは常温放置すると溶ける?
「ケーキって常温で保存しても大丈夫かな?」
なんて疑問に首をかしげている人は案外多いのではないでしょうか。
お店で買ったケーキにしろ家で手作りしたケーキにしろ、食べるまでの時間をどう保存しておくか気になるところです。
結論として、ケーキの常温保存はおすすめしません。
パウンドケーキやシフォンケーキなど焼いて仕上げたケーキなら問題ありませんが、生クリームを使っているケーキは要注意です。
生クリームを泡立てたホイップクリームは常温で放置することによって泡がつぶれて溶けてしまうんですね。
見た目はもちろん味も台無しになってしまいます。
ですので、基本的にケーキの常温保存はNG。
ケーキを食べるまでの間は涼しい場所で保存しましょう。
ちなみにケーキ屋さんのショーケースは大体2~3℃設定になっています。
これはケーキが美味しい状態を保つための温度設定なので、自宅でもできる限り近い環境、つまり冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
ケーキのホイップが溶ける温度について
生クリームは脂肪分でできています。
低温の状態で泡立てて、脂肪同士をくっつけることによってホイップクリームができあがるんですね。
生クリームは元々液体の脂肪分です。
泡立てたホイップクリームも泡がつぶれてしまえば元の液体に戻ってしまいます。つまり溶けてしまうということです。
そうならないためにも、ホイップクリームは『10℃以下』の状態を保つ必要があります。
手作りケーキなら食べるまでの間、冷蔵庫で保存しておくのが望ましいでしょう。
冷蔵庫に入らない時には、クーラーボックスや発泡スチロールの箱を用意して保冷剤と一緒に保存しておくといいですね。
お店で買ったケーキなら、必ず保冷剤を付けてもらうのを忘れずに。
1つの保冷剤でおおよそ30分ほどもちますので、持ち運ぶ時間を考慮して必要な数の保冷剤を付けてもらいましょう。
ただ、保冷剤と一緒に保存しているからといっても油断は禁物。
気温の高い時期や暖房を使っている環境だと保冷剤はすぐに溶けてしまうので食べるまでの時間をしっかり計算して保存することが大切です。
ケーキを常温放置すると食中毒の危険性が
食べ終わったケーキの残りをうっかりそのままにしていませんか?
ケーキを常温のまま放置してしまうと腐ってしまう可能性大ですよ!
食べても問題ないか、以下の点を確認してください。
●クリームが乾燥してカピカピになっている
●黄色く変色している
●フルーツから水分が出てしまっている
●カビが生えている
●酸っぱい匂いがする
●舌がピリピリするように感じる
●ケーキの味ではない酸味を感じる
これらの異常が感じられたらすぐに食べるのをやめて処分しましょう。
そのまま食べてしまうと下痢や嘔吐、下手をすると食中毒になる危険性もあります。
体調不良を起こすのがすぐとは限りません。
時間をおいて数日後に異常がみられることも考えられます。
ケーキは生菓子です。
「涼しい時期だし常温でも大丈夫じゃない?」
と安易に判断せず、必ず冷蔵保存することをおすすめします。
まとめ
- 生クリームを使ったケーキは常温放置すると泡がつぶれて溶けてしまう
- 冷蔵庫に入らない場合は保冷剤をうまく活用して10℃以下を保つようにする
- 常温保存したケーキに異常がみられる場合は口を付けずに即処分すること