仏壇やお墓にお供えするものといえば
お菓子や果物といった食べ物が多く見られます。
ただ、お供えしたはいいものの、
「この後どうしたらいいの…?」
と首をかしげている人も少なくないはず。
下げたものは食べていいの?
それとも捨てるもの?
そんな疑問についてお応えしていきます。
お供え物の下げるタイミングは?
仏壇やお墓にお供えものをした後、どうするのが正しいのか。
答えとしては、お供えしてお参りが済んだ後はいつ下げても問題ありません。
特にお墓参りの場合だと、そのまま置いていくわけにはいきませんよね。
お供え物を放置したままだと野犬や野鳥が散らかしてしまうかもしれません。
ですのでお墓参りが済んだ後はその場にいる全員で食べる、もしくは持ち帰って家で食べる、といった形でOKです。
墓前でいただく場合には周りの迷惑にならないように、また、ごみの処理はきちんと行うように心がけてください。
また、極端な話になりますが、頂き物でアイスクリームをもらったとします。
まず最初に仏壇にお供えしますが、そのまま放置していたら当然ながら溶けてしまいます。
そんな状況を避ける意味でも、手を合わせてお祈りが済んだらすぐに食べるようにすること。
食べる時間がなければいったん冷凍庫に戻して都合のいい時に食べるようにしましょう。
「お供えした後にすぐに食べるのはなんとなく気が引ける…」
といった人もいるかもしれませんが、状態が悪くなるまで放置している方がよっぽどよくありません。
お供えとお参りが済めばいつ下げても構いませんので、お供えものの状態に合わせて下げるようにしましょう。
お供え物のお下がりはどう食べる?
「お供えした食べ物ってどう食べればいいの?」
といった疑問を持つ人もいると思います。
たとえば仏壇のあるお宅だと朝夕で炊き立てのご飯をお供えしますよね。
ただ、そのまま置きっぱなしの状態だとご飯は固くなってしまいます。
仏様もそんな状態の食べ物は喜びません。
ですので前述のように、お供えとお参りが済んだらすぐ炊飯器に戻して家族みんなで分けていただきましょう。
また、ぶどうや桃などの果物は食べごろになるまで時間があります。
ですので、そのような場合にはいい具合に熟してくるまでお供えしておくといった形でもかまいません。
食べ頃になったら家族みんなでいただくといいでしょう。
ちなみに焼き菓子や缶詰といった日持ちするものは食べる直前までお供えしておいてもOKです。
賞味期限に十分注意して、お盆明けなどのきりのいい時に食べることをおすすめします。
お供え物を捨てるのはNG?
お供え物は基本的にお下がりとしていただくものです。
同じ食べ物をいただくことで仏様やご先祖様とつながる、という意味があります。
ただ、時にはお供えしているのを忘れていてお供え物が食べられない状態に…
なんて状況になることもあるかもしれません。
そんな時にはきちんと
「お供え物をさげさせていただきます」
と仏前に報告して、処分します。
処分する際には白い半紙に包んで捨てるようにしましょう。
傷んでいるものを無理に食べる必要はありませんが、食べられるはずだったものを捨ててしまうのはやっぱりもったいないですよね。
お供え物を捨てるという行為がだめなわけではありませんが、できるなら避けた方が無難です。
そうならない為にも普段から
「お供えとお参りを済ませたらすぐにお下げする」
といった習慣をつけておくようにするといいかもしれません。
まとめ
- お供えとお参りが済んだ後のお供え物はすぐに下げても問題ない
- 仏前にお供えしたご飯はすぐに戻して家族みんなでいただくようにする
- 果物等は熟する時期に合わせて下げるようにしても良い
- お供え物を処分する場合は白い半紙に包んでから捨てること