お盆が近づくと
お墓参りのお供え物等の準備でバタバタ。
そんな中、お供えしたはいいものの
「これって結局持って帰るの?」
とお供え物の扱いに『?』といった疑問を感じる人も
少なくないと思います。
わからないからとおそろかにしてはいけないお墓参りマナー。
よくお供え物として選ばれる果物やお菓子についても
合わせて詳しく解説していきます。
お墓参りのお供え物は持ち帰りが基本なの?
「持参したお供え物って最後はどうしたらいいの?」
そんな疑問を感じる人はけして少なくないと思います。
結論として、お供え物はお参りした後すぐ持ち帰るのが正解になります。
「せっかくお供えしたのにすぐ持ち帰ってもいいものなの?」
そんな風に思う人もいらっしゃるかもしれませんが、お供えした『お下がり』をいただくことで故人への供養になる、という考えによるものなので問題ありません^^
ご先祖様への感謝の気持ちを持って持ち帰った後、美味しくいただきましょう。
お参りが済んだ後にお墓の前で皆で食べる、といった風習もありますが、お墓のスペースが狭くて飲食ができない…というケースも多いものです。
ですので、持ち帰ってお供えしたものを家族でいただくといった形を取るご家庭が多いのが実情です。
地域によっては、お供え物をいただくためのスペースが用意されている霊園や墓所もあります。
土地ならではの風習もそれぞれ異なりますし、お供え物自体が禁止されている場合もありますので事前の確認は必須になります。
どちらにせよ、お墓にお供えしたものは忘れずに『持ち帰る』ということを頭に入れておきましょう。
お墓参りのお供え物 果物の場合
お供え物としてオススメなのは果物です。
一番いいのはその季節に合った旬の果物になります。
旬の果物はみずみずしくて、味も1年の中で一番美味しいのでお供え物としてぴったりです。
お供えする際はお墓に直接置くのではなく、半紙や懐紙を敷いてその上に置くようにしましょう。
お供えする果物の皮は剥かずに供えるのが一般的ですが、もし、その場で直接お供え物をいただく場合は食べやすいものを考えておくといいですね。
たとえばみかんのようなその場で皮をむいて食べれるようなものが一品あるといいと思います。
りんごや梨、桃のような個別に切ってから食べるようなものだとひとつをその場でいただくのは少々面倒ですので…^^;
ただ、別の案としてあらかじめ切っておいた果物をタッパーに入れておいたものとお供え用としてそのままひとつを持っていく、という方法もあります。
どちらも一緒にお供えして、タッパーに入れておいた方をその場でいただくのもひとつの手です。その際はつまようじ等を用意しておきましょう。
無理をしてその場で食べる必要はありません。
ですが、久々のお墓参りなのであれば一緒に飲食できることをご先祖様もきっと喜ばれることと思います。
食べきれなかった場合はそのまま持ち帰って構いません。
自宅に持ち帰って別にお供えしたものと一緒にいただきましょう。
お墓参りのお供え物 お菓子の場合
お供え物の基本は五供(香・花・灯燭・浄水・飲食)と言われていますが、やはり故人の好きだったものをお供えするのが何よりの供養になるでしょう。
例えば甘い物好きな人だったのならお菓子は外せません。
チョコやクッキー等、見た目がお供えにそぐわないのでは…と思う人もいるかもしれませんが、生前好きだったものをお供えしてもらえるのは故人にとって何より嬉しい供養になります。
ただ、シュークリームやプリン、ケーキのような生菓子は持ってくる間に傷んでしまう可能性もあります。
後で持ち帰ってから自分達が食べることを考えると控えておいた方が賢明です。
できるだけ扱いやすい焼き菓子等を選ぶようにしましょう。
果物にしろお菓子にしろ、丸い物を選ぶと良いとされています。
というのは、丸いものは円を描いているからです。
『円』=『縁』
ということですね。
果物同様、その場でお参りした人達でいただいて構いませんし、持って帰った後で家でゆっくり食べても問題ありません。
お供えしたものを置いて帰るのは厳禁です。
主に荒らすのはカラスですが、野生の動物が荒らしに来る可能性もあるからです。
マナー違反になるので十分注意するようにしてください。
以上、お墓参りの持ち帰りについての解説レポをお届けしました。
お墓参りの際に参考にしていただけたら幸いです。
まとめ
- お供え物を選ぶ際はできるだけ丸いものを選ぶべし
- お供え物は帰宅後荒らされないように必ず持ち帰ること
- ご先祖や故人が好きだったお菓子や旬の果物をお供えするのがベター