「もしかして…腐ってる?」
せっかく作った煮物を腐ってる気がする…
そんな疑わしい思いをしたことはありませんか?
見た目。
臭い。
そして、味。
実際、煮物は腐るとどのようになるのでしょうか。
思わぬ食中毒を起こさない為にも
傷んでしまった煮物の注意点について
詳しく解説していきたいと思います。
煮物は腐るとどうなるの?
私自身、これまでに作った様々な手料理を腐らせてしまった経験がありますが、実家の母もうっかり煮物を腐らせたことがあるという話を聞きました。
自分も後学の為に…というよりは
「いずれ私も絶対やらかしてしまうだろうな^^;」
という思いから、どんな状況だったかを詳しく話を聞いてきました。
煮物が腐っていると、ほとんどが見た目で判断できるそうで、煮物が入った容器の表面にびっしりと白い膜が出来上がっていたそうです。
その煮物に貼りついていた白い膜の正体は…なんとカビ!
思いもしなかった状況に母は鳥肌モノ。
現場にいなくてよかった…とついつい思ってしまいました(笑)
「もしかしたら常温で置いていた時間が長かったのかもしれない…」
と母は言っていましたが、今回見た目でわかる状態だったから口にせずに済んだものの、いつもの煮物と見た目は変わらないのに傷んでいる場合もあるのだそう。
そんな時はどう判断すればいいのか。
『臭い』や『味』について続けてご説明していきましょう。
煮物が腐るとどんな臭い?
一般的に食品が腐ると酸っぱいニオイがすると言われていますが、煮物も同じく酸っぱいニオイがします。
臭いの強さは使用した具材や保存状態にも影響してきます。
特にジャガイモやかぼちゃを使った煮物は傷みやすいと言われているので、気温が高くなる春や夏の季節にはいつも以上に気を付けないといけません。
味付けを濃くすれば日持ちしやすくなるとも言われていますが、当日の気温や保存状態も関係してきますし、鍋から移し替えた容器が清潔でなかった為に腐ってしまった…なんてパターンもありえるわけです。
ただ、臭いを嗅いでも
「まだこのくらいならいけるんじゃ…」
「やっぱり心配だから食べるのはやめておこう」
といったように、食べる食べないのボーダーラインは人それぞれになってしまいます。
見た目に異常がない場合、判断しやすい一番の方法は自分の口で確かめてみることです。
ですが、食べる際はあくまでも確認程度の量に留めましょう。
少しでも違和感を感じたらすぐに吐き出すようにしてくださいね。
煮物が腐ると食べるとどんな味がする?
見た目何ともない煮物が腐っている…というパターンが一番やっかいです。
いっそ、母が経験したように白い膜があれば腐っていることがはっきりわかるので処分するだけですが…。
一度煮物を腐らせてからというもの、母はそれから調理した翌日以降の煮物は見た目が大丈夫でも、少し味見をして確かめるようになりました。
一口食べて、明らかに「酸っぱい」と感じるものはその場で破棄。
酸っぱくなくても、
「なんとなく、いつもの味じゃないな…」
と違和感を感じる時も処分するようになったそうです。
もったいないとは思いつつも、お腹を壊すレベルならまだしも食中毒を起こして病院にかかることになるよりかはあきらめて捨ててしまった方が安全だろうと。
自宅で調理した煮物でも、過信しないことが大事だと学んだと言っていました。
味付けや保存方法はもちろん、台所のシンク周りや調理器具に菌がついている場合もありますからね。そう考えるとやっぱり怖いものがあります。
ちなみに1人暮らしをしていた頃、母が私の好きなおでんを作って送ってくれたことがありました。
当然私は大喜びして、当日の夕食にしたのですが…。
チンして食べてみると…なんだか、ほんのり、すっぱい。
「…ん?」
と思った時点でやめておくのが正解なのでしょうが、チャレンジャーな私は煮汁はどうだろうと、具材だけではなく煮汁も飲んでみることに。
やっぱり、ほんのり、すっぱい。
凄くすっぱいわけじゃなく、なんとなく酸っぱい。といったレベル。
しかし確実にいつも母が作ってくれていた味ではありませんでした。
でも母がせっせと私の為に作ってくれた姿を思うと、捨てるなんて選択肢はなかったのです。
私のお腹はどうなるのだろうと恐れを抱きながらその日は眠りについたものの、翌朝になっても私のお腹は痛くなることもなく、特別な変化は見られませんでした。
私は特別お腹が弱いわけでもないので、体調を崩すようなありませんでしたが…単に運が良かったとも言えるでしょう。
今思えば、『腐る前の軽く傷んでいる状態のおでん』だったのかな、と。
もったいない気持ちが先に立って私は全部食べきりましたけど、あまりオススメはしませんのであしからず^^;
これは私がたまたま大丈夫だっただけの話ですから。
もし子供が口にしてしまった場合、体調を崩してしまうと大ごとです。
抵抗力の弱った高齢の方がいるお宅はなおさら注意してください。
煮物は調理して粗熱を取ったらすぐに冷蔵庫へ。
そして翌日には食べきるのが理想的ですね。
怪しいと思ったら、少量食べてみて味やにおいで判断。
食品の傷みやすい時期には十分に保存状態に配慮して、少しでもおかしいと思ったらいくらもったいなくても廃棄する勇気を持って自分や家族の健康を守ることを第一に考えるようにしましょう。
まとめ
- 腐った煮物は白い膜を張った状態になるが、見た目に変化がない場合でもまずニオイを確かめてみること
- 酸っぱいニオイを感じたらもったいなくても廃棄した方が安全
- 食べ慣れているはずの『いつもの味』と違って違和感を感じたら傷んでいる可能性大