「鯉のぼりはどっちの親が買うとか決まりがあるの?」
子供の初節句を間近に控えて
色々とお悩みを抱えたご両親も多いと思います。
生まれた子供の為に親自身が買うお宅もあれば、
孫のためにと実家や義実家がどれを買おうかと張り切っていているお宅もあったり。
昔のしきたりから考えれば嫁側の家が用意することが大半のようですが、
そういった決まり事は今でも優先させるべきなのでしょうか。
そんなお悩みをすっきり解決したい方はぜひご一読を。
何かしらの参考になりましたら幸いです。
鯉のぼりはどっちの親が買うもの?
男の子の5月のお祝いといえば鯉のぼりですよね。
でも、ご家庭それぞれに色んなお悩みを抱えていることと思います。
例えば…
「鯉のぼりってどっちの親が買うものなの?」
なんて、どこのお宅でも首を傾げている疑問。
夫の実家か嫁の実家、どっちの家が買うかで揉めたりしてませんか?
どこのお宅も孫可愛さに、
「うちが買ってあげたい!」
なんておじいちゃんおばあちゃんも少なくないはず。
買ってもらえるのは非常にありがたいことではあるものの、間に挟まれたご両親の苦悩ったらないですよね…^^;
でも、ですね。
これ、結論から言うとどっちの家が買ってもいいんです。
『どっちの家が買った方が良い』
『どっちの家が買うと良くない』
言ってしまえばどっちの考えも問題ないんですよ。
土地柄によっての昔からの風習も地域ごとに違ったりするので、遠方から嫁いできたお嫁さんとその嫁ぎ先との考えに違いがあったりすることで揉めたりするケースが多いってことなんですよね…。
解決策として、地域ごとの慣わしの違いをどうすり合わせるか。
家族が納得する答えをじっくり話し合うことが何より大切だと言えるでしょう。
また、昔ならではの立派なサイズの鯉のぼりは迫力満点でかっこいいですが、最近では昔と違ってマンション暮らしのご家庭も増えています。
持ち家でお住まいのご家族であれば問題ありませんが、もし両家と相談した上で購入していただけることになった時には、生活している自宅のスペースに見合う飾り場所の確保を頭に入れておきましょうね。
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鯉のぼりは元々嫁の実家が買うものだった?
昔はどちらかというと、お嫁さん側のご両親が鯉のぼりを用意していました。
個人的には今もそう変わらないような気がしていますが、昔は今以上に男尊女卑の激しかった時代。嫁いだ嫁側の立場の方が夫側より低かったんですね。
なので、孫のお祝いにかこつけて(と言ったら言い方悪いですけど 笑)、鯉のぼりやら五月人形やらひっさげて孫と嫁に行った娘に会いに行く口実を作っていた…といったところなのでしょう。
現代は結納は簡略化されて『結納金なし』で結婚するカップルも多いようですが、昔だと結納の際に旦那さん側からの結納金をいずれ生まれる子供の為に取っておいて、息子が生まれたら『鯉のぼり』や『五月人形』、娘が生まれたら『雛人形』…といったように、結納金は全部使わずに一部残していたご家庭もあったようです。
時代は移り変わるものですし、どっちの家が…とこだわる必要こそ今の時代ナンセンスではないでしょうか。
ちなみに結婚している友人の話だと、
「うちは両家からお祝いとして現金をいただいたよ」
とのことでした。
収入事情は家によりけりだと思ったので、さすがに金額までは聞きませんでしたが^^;
いただいたお祝い金で息子くんの鯉のぼりや兜を自分たちで選んで、あとは貯金にまわしたそうです。
アパート暮らしのお宅だったので、鯉のぼりはサイズを抑えた可愛い系のものを選んでその分、五月人形(兜)にお金をかけたそうです。
旦那さんが戦国武将好きな方で色々こだわりがあって伊達政宗の兜にしたんだとか(笑)
家の都合や事情でお祝いの仕方は様々でしょうが、家族で楽しくお祝いできるようにすることが一番大切、ということですね。
鯉のぼりは結局誰が買うのが正しいしきたり?
これは私の実家の話なんですが、私には兄がいまして。
まだ兄が小さかった頃、鯉のぼりをどうするかで私の両親は悩んだそうです。
どの時代も同じような悩みを繰り返すんですね…^^;
我が家の場合、昔からの決まりを重んじたというワケではなかったそうですが、母方(嫁側)の祖父母が鯉のぼりとのぼり旗(子供の名前を書くやつですね)を用意してくれました。
ただ、そうなると父方(夫側)の祖父母が
「うちも買ってあげたかったのに…」
なんて地味なトラブルが勃発しかねません。
ここは両家の関係性にも大きく左右されるところですが、避けられるトラブルはどの家もできるだけ避けたいもの。
ちなみにこの件について
「うちは当時どういう風に話をつけたの?」
と母に尋ねてみると、
「買う前に両家で話し合いをして、どっちが何を買うかを決めたよ」
との返事が返ってきました。
我が家の場合、父方と母方の祖父母の関係は特別良好というわけではなかったんですが、逆に不仲というわけでもなく。
なので、ちゃんと話し合いができたそうなんですね。(ほっ 笑)
話し合った結果が、
●母方の祖父母が鯉のぼりとのぼり旗を用意する
といった形で落ち着いたそうです。
ですので昔からのしきたりも日本の文化として広い視野で考えれば大事なことではありますが、あまりこだわり過ぎると何もできなくなってしまいますよね。
色々とこじれて家庭内トラブルが起こってしまう可能性だってあるでしょう。
誰のためのお祝いであるか。
まずそこを念頭に置いて子供さんの健やかな成長をお祝いできる行事にできたらいいですね。
まとめ
- 歴史的には嫁側の家が鯉のぼり等のお祝いを用意することが多かった
- 現代ではどちらの家が買うべきといった考えは薄れてきている(※両家要相談)
- 無駄な家庭内トラブルにならないように周りの人からの情報をできるだけ集めておくべし