学校や仕事先へ持っていくお弁当。
食べ物が傷みやすい時期になると、何かと注意事も多くなります。
食中毒をさけるためには
菌の増殖をおさえることが第一。
それにはお弁当をしっかり冷ましておくことが肝心です。
でもただ冷ませばOK!ということでもありません。
こちらで冷まし方をしっかり確認して
毎日安心できるお弁当を用意しましょう。
お弁当を冷ますのに冷蔵庫にそのまま入れたらダメ?
食べ物が傷みやすい時期には『お弁当の中身はきちんと冷ますように』と痛いほど耳にすることが多いのではないでしょうか。おかずも炊き立てのご飯も、きちんと冷ましておかないと食中毒の原因にもなりかねません。
でも、忙しい朝に冷ます時間のことも考えながら作るのはやっぱり大変。そこでこんな疑問が浮かんでくるわけです。
「詰め終わったお弁当を冷蔵庫に入れて一気に冷やしたらダメかな?」
まだ温かいお弁当を冷蔵庫に入れることで手早く冷やせて楽ちん!と思いがちですが…
コレ、結論としてはNGなんですね^^;
お弁当箱に詰める中身全てが温かいものとは限りません。
例えば昨夜の夕飯で残ったポテトサラダ…といったような、最初から冷たい食べ物を詰めることもあると思います。このようにおかずやご飯との温度差ができてしまうとお弁当箱の中で結露が発生し、菌が増殖してしまうことになるのです。
また、温かいお弁当を入れてしまうことで冷蔵庫内の他の食材が傷んでしまう可能性もあります。一見早く冷やせて効率的に見えそうですが、安全面から考えると疑問なところですね。
『冷蔵庫で冷やす』こと自体は問題ありませんが、あくまでも全体的に粗熱をとってから、という工程を省かないようにしましょう。
お弁当を安全に冷ます方法とは
ご飯を冷ます際、詰めたまま放置していると表面がパサパサ、ボソボソになったことはありませんか?
これは蒸気と一緒に表面の水分も蒸発して乾いてしまったのだと思われます。つまり、冷ましすぎということですね。
蓋を斜めにずらして熱を逃がそうとしても時間がかかったり、穴を空けたラップをかけても内側にたまった水滴が気になる…
そんな時にはキッチンペーパーが便利です。お弁当箱の上に軽くかぶせておくことで蒸気と余分な水分をしっかり吸収してくれます。
また、保冷剤の上にお弁当箱を乗せておくのもオススメです。どうしても下側に熱がこもりがちなので下から粗熱をとることは理にかなっていますし、早く冷ますことができます。
保冷剤がない場合はお弁当の底とテーブルの間に空気の通り道を作ってあげること。お弁当箱を手頃な台に乗せて熱を逃がしてあげることでそのまま置いておくよりも冷やす時間を短縮できるのでぜひ一度お試しあれ。
お弁当を扇風機で冷ますのはアリ?
お弁当を早く冷まそうとして扇風機やドライヤーを使う人もいると思います。そのまま置いておくよりも確かに早く冷えるとは思いますが、個人的にはあまりオススメできない方法です^^;
というのは、朝の忙しい時間にあくせく動き回ることで目に見えないホコリが空中に舞い上がっています。扇風機やドライヤーの風を使うことで、それらがご飯に一直線…なんてことも。
それに加えておかずやご飯に直接風が当たることで表面がパサパサに乾いてしまって美味しくありません。「冷ます時間がない!」という時の緊急手段に留めておいた方が良さそうですね。
せっかく早起きして作るお弁当ですから美味しく食べられるのが一番。となると、自然に時間をおいて冷ますというのがベストな方法だと言えるでしょう。
ご飯が炊き上がる時間とおかずを用意する時間をずらすというのもひとつの手だと思います。ご飯はある程度冷めるまでにどうしても時間がかかってしまうものです。ですので早めに炊いておいたご飯を冷ましている間におかずの準備をすることで全体的な粗熱をとりやすくなりますよ。
蓋をするのはおかずもご飯も冷めてから。
お弁当箱の中には安心して美味しく食べる為の知恵と工夫も忘れずに。
まとめ
- 温かいままのお弁当箱を冷蔵庫に入れるのはNG
- お弁当箱とテーブルの間に空間を作ることで効率よく冷ますことができる
- 扇風機やドライヤーを使って冷ますのは急いでいる時の緊急手段で
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