母の日と言えばカーネーション。
1輪でも花束でも子供からの贈り物は胸いっぱいに嬉しくなるものです。
せっかくプレゼントしてもらったものですから
長持ちさせたいと誰しもが思うはず。
そんな切り花のカーネーションを活けるのに最適な水の量や
日持ちのコツについてまとめました。
一日でも長くカーネーションの元気な姿を楽しみたいと思う人は
是非!チェックです。
カーネーションの切り花に最適な水の量は?
カーネーションは他の花と比べて割と日持ちしやすい種類の花ですが、切り花である以上根から栄養を補充することができません。
それでも日頃の世話次第で長持ちさせることは可能です。普段花の扱いに慣れていない人でもわかりやすいようにポイントを押さえてご紹介していきますね。
- 最適な水の量はどのくらいか
- 水は汚れていないか
- 花が水をちゃんと吸える状態か
水の扱いひとつで日持ちに影響してきます。
では順番にひとつずつ確認していきましょう。
花瓶に入れる水の量
活ける花の量と花瓶のサイズにもよりますが、花瓶に対して大体6~7割程度の水を入れておきましょう。水が多すぎると茎が腐りやすくなるので注意してください。
また、葉が水に浸かってしまうようであればその部分の葉はあらかじめ取り除いておくとよいでしょう。水から取り込んだ栄養を花に使わせやすくするためにも有効な手段です。
水替えの頻度
花瓶の水を清潔な状態に保つ。もう、これは当たり前のことですよね。
毎日水をかえてあげることで、花全体に栄養がいきわたります。浄水やミネラルウォーターではなく、普通の水道水で十分です。水道水は塩素が含まれているので腐敗の進行を遅らせることができます。
それでも水をかえずにほったらかしにしておくと花瓶の中の水はだんだん濁ってきます。この状態が一番よくない上に、そのまま放置していると花瓶の中に水に菌が繁殖してしまい、花にとってはダメージでしかありません。
また、水替えの際に茎がぬるぬるしていたらキレイに洗い落としておくこと。新しい水に替えてもこのぬるぬるを落とさずに花瓶に入れると菌が増える元です。
花瓶の水は毎日替える。
これは絶対条件ですので忘れないように。
茎が水を吸い上げているか
日に日に元気がなくなっていく花をみたことありませんか?
あの状態は茎が水を吸い上げられていないからなんですね。
前述したように濁った水を放置していると茎の中にある水の通り道をふさいでしまって吸い上げようにも吸い上げることができなくなるのです。
水を取り込むことができなければ花全体に栄養がいきわたらないことでだんだんしおれていってしまいます。
こうなってしまった場合には『水切り』といった対処法があります。
②そのまま水の中で斜めに茎をカット
③カットしたら水を入れ替えた花瓶へ
茎を斜めに切るのは断面積を大きくして水を吸い上げやすくするためです。
ですので茎の断面を潰してしまわないように使用するハサミは切れ味のいいものを使うようにしましょう。
切り口付近の茎が変色してきた時は、この水切りの方法で傷んでいる箇所を思い切ってカットするのも長持ちの秘訣ですよ。
切り花のカーネーションが長持ちする方法とコツ
水の量や替える頻度も大切ですが、気を付けるべきことが他にもあります。
デリケートなお花のためにより良い環境を整えてあげることが大切です。
飾る場所
日差しが直接当たらないようなできるだけ涼しいところに飾るのが望ましいでしょう。
気温が上がると花瓶の水の温度も上がります。つまり、雑菌が増えやすい環境を作ってしまうということです。
また、涼しいからといってエアコンの風が直接当たるような場所はNGです。
傷みの原因を作ってしまわないように十分注意してください。
菌を作らない環境づくり
花瓶の水が清潔な状態を保つ為に手軽に使えるアイテムがあります。家庭にあるものも使えますので実践しやすい方法を取り入れてみましょう。
キッチンハイター(漂白剤)を入れる
漂白剤による殺菌効果で水の腐敗をおさえてくれます。
ただし、入れすぎに注意です。ほんの1滴でも十分な効果があります。『ドバッ』と入れすぎてしまうと後の祭りなので最初に別容器に出して水で薄めた状態で投入するのが安全策といえますね。
10円玉やアルミホイルを丸めたものを入れる
よく耳にする『おばあちゃんの知恵』的なやつですね^^
金属イオンがお水の清潔な状態を保ってくれます。
ただ、花瓶ひとつに対して10円玉1、2個入れる人が多いですが、殺菌効果を狙うなら4、5枚くらいはいれておくべき。お水の入れ替えの際にもきちんと洗ってから入れなおしましょう。
延命剤を入れる
園芸に不慣れな人はホームセンターで販売されている延命剤を使うのがおすすめです。水の栄養分や菌を抑える効果を考えた上で作られているので一番手軽にできる方法かもしれません。
注意点としては用意した延命剤に『水替え不要』の記載があってもちゃんと毎日水を新しくすること。それ以外は説明書に従った使い方で実践してくださいね。
氷を入れておく
水の温度が高くなることで雑菌は繁殖しやすくなります。ですので冷凍庫にある氷を1,2個入れて冷たい状態にしておきましょう。特に気温が上がってくる母の日シーズンにはベストな方法だと思います。
葉やつぼみを取り除く
葉が多く残ったままだと、切り口から吸い上げる水分量より葉から蒸発する水分量の方がどうしても多くなってしまいます。長持ちさせるためには葉はある程度残した状態にして、他は取り除くようにしましょう。
また、つぼみがたくさんついていると
「いつか咲くかも」
と思ってそのまま残してしまいがちです。
しかし、根のない切り花は取り込む栄養分が十分ではないのですべてのつぼみが花を咲かせるとは限りません。かわいそうに思うかもしれませんが、中身がスカスカだったり、小さすぎるつぼみは早めに取り除きましょう。
また、咲き終わった花も早めに取り除くことで残った花の長持ちします。できるだけ長く日持ちするようにこまめなお世話を心がけましょうね。
まとめ
いかがでしたか?
お水の工夫ももちろんですが、花瓶の洗浄も忘れずに行いましょう。内部にぬるつきがある時は細菌が繁殖している証拠なので要注意です。
せっかくお花を活かす水を用意できても花瓶が汚れていては台無しです。
底の部分までぬるつきがないかしっかりとチェックしておきましょうね。
花のある日常が少しでも長く楽しめますように。