『ふしぎ遊戯 玄武開伝』第8巻は2008年3月に発売された人気漫画。
四神天地書という経典が軸となるファンタジー物語です。
ふしぎ遊戯(朱雀編)のエピソード1ともいえる作品。
前作を読んでいる人はより楽しめる内容となっています。
そんな『ふしぎ遊戯 玄武開伝』のあらすじについて
感想を交えながらご紹介します。
今回ご紹介するのは第8巻。
謎の少女フィルカと星護族との出会いの物語です。
ふしぎ遊戯玄武開伝8巻のあらすじをネタバレ!
ソルエンの剣を女宿の前に置いていったハーガス。
それはソルエン自身の形見ともいえるものでした。
悲しみに暮れる中、フィルカという謎の少女が現れ森の中にある村へと多喜子たちを案内します。
そこは「ナサルの森」と言われる招かれざる者を退ける聖地でした。
ナサルの森には『星護(オド)族』という一族が隠れ住んでいました。
突然現れた星護族に手厚い歓迎を受け、多喜子たち一行は戸惑いを隠せません。
豪華な食事を用意されたものの女宿のことが気になる多喜子。
晩餐を抜け出し女宿の元へ向かうと、女宿は自分のせいでソルエンは死んだのだと自分を責め続けていました。
母を亡くしている多喜子は愛する者を失った悲しみがどんなものか痛いほどわかっていました。
まだ現実を受け止めきれないでいる女宿を多喜子は優しく抱きしめるのでした。
大切な存在だったからこそ自分を責めなければ保てない。
でもこのままでは前に進むこともできない。
そこで多喜子はソルエンの葬儀をしてあげたいとフィルカに願い出ます。
部屋でふさぎ込む女宿を無理矢理連れ出し、『星還り』の儀式に参加させます。
『依代』である剣から光が放たれ、女宿の体を突き抜けていく。
ソルエンは自分の胸の中にずっといるのだと、女宿は儀式を通して気づくことができたのでした。
同時に多喜子にとっても気づいたことがありました。
玄武を召喚して母を生き返らせてもらう。
最初はそんな思いで巫女としての務めを果たそうとしていましたが、命はそんな簡単なものではないと多喜子の中で気持ちに変化が現れ始めていました。
* * * * *
残る七星士はテグとハーガス。
ですが、女宿をはじめ斗宿と牛宿もケガを負い、動けない状況でした。
ですが養生を続けていた多喜子たち一行を狙って、ついにハーガス、紫義、緋鉛たちの軍がナサルの森までやってきたのです。
攻撃を仕掛ける倶東軍でしたが、森の神力によって敵を退けます。
体制を立て直そうといったん引こうとするハーガス。
そこへ多喜子が自分たちを捕えたいのならハーガス自身がここへ入ってくるように訴えます。
ソルエンの剣を持ってきた時のハーガスは敵意がなかった。
だからこそ森に入ることができたのだと。
敵ではないと信じる多喜子。
ハーガスが来るまでこの場所で待つ、と多喜子はハーガスに呼びかけるのでした。
そうして多喜子とハーガスの根比べが始まりました。
多喜子はハーガスのことだけでなく、傷を負った七星士たちの身体をなるべく休めようとしていたのです。
そんな中、女宿は森に降り立った太一君と対面します。
愛を知り、身を切る別れを知り、変わったと告げられる女宿でしたが、本当に乗り越えなければならない宿命があると太一君は言います。
玄武を召喚した巫女がどうなるのか。
まだ誰も知らないこの世の理を太一君は静かに告げるのでした。
ふしぎ遊戯玄武開伝8巻の考察感想まとめ
ふしぎ遊戯玄武開伝8巻は星護族の隠れ家、ナサルの森を舞台に描かれています。
家族同然のソルエンを失い、自分を責め続ける女宿。
そんな女宿を支える多喜子でしたが、女宿のことを必要以上にかまうフィルカの存在にちょっとやきもきする場面も見られてちょっとニンマリしてしまいました。
今まで男性キャラが多かったので女性キャラは新鮮ですね。しかも可愛いし。
でもなんだかんだで女宿は多喜子ひと筋。
多喜子がひとりでテグを見つけにいこうとした時も慌てて追いかけてくるくらいだから、大事で仕方ないんでしょうね。
このあとのラブラブなシーンにもキュンしちゃいます。
詳しくはぜひ漫画版でチェックしてみてください!
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そしてテグとハーガスの過去が明らかになりました!
ふたりは星護族の族長と同じ族だったんですね。
一族を守るために歌い続けていたテグ。
というよりも、弟であるハーガスを守るためといった想いの方が強かったんでしょう。
でも倶東軍に見つかり捕らえられ、9歳にして離れ離れになったふたり。
17年という長い月日がハーガスの心を冷たく閉ざしてしまったのは当然のことかもしれません。
そう簡単に味方になってくれそうもない感じがしてしまいますが…。
この先の展開が楽しみです。
そしてラストでは久々に太一君が登場。
玄武を召喚した巫女の運命はどうなるのか、女宿は知らされることになります。
四神天地書に吸い込まれた巫女は多喜子が初めてなので、まだ誰もその先の真実を知りません。
多喜子はこの先どうなるのか。
七星士たちはどのような行動に出るのか。
巫女と七星士たちの強い絆を感じる物語をぜひ楽しんでみてください。