『ふしぎ遊戯 玄武開伝』第4巻は2005年6月に発売された人気漫画。
四神天地書という経典が軸となるファンタジー物語です。
ふしぎ遊戯(朱雀編)のエピソード1ともいえる作品。
前作を読んでいる人はより楽しめる内容となっています。
そんな『ふしぎ遊戯 玄武開伝』のあらすじについて
感想を交えながらご紹介します。
今回ご紹介するのは第4巻。
5人目の七星士、斗宿(ひきつ)との出会いの物語です。
ふしぎ遊戯玄武開伝4巻のあらすじをネタバレ!
4人目の七星士、壁宿を仲間に加えた多喜子たち一行はとある村に立ち寄ります。
廃墟と化したその村の人たちは女子供だけで身を潜めながら暮らしていました。
村は野盗に襲われ、男は都に徴兵され帰りを待つしかない村人たち。
多喜子は村の人たちの役に立とうと奮闘しますが、玄武の巫女であることを知られ冷遇されてしまいます。
村人にもけむたがられ、いつ追手が来るかわからない状況。
迷惑がかからないように村を離れることを虚宿と話し合っている中、女宿とソルエンの姿が見当たらないことに気付きます。
女宿は自分の父が倶東国と裏で手を組んでいるという証拠になる盟約書を手に入れるため、倶東国の陣営に戻ろうとしていました。
しかしソルエンとの話を聞いていた多喜子が立ちふさがり行く手を阻みます。
北甲国の民は玄武の巫女も七星士も求めていない。
女宿は多喜子に告げ、自分の世界に帰るように促します。
元の世界でも本の中の世界でも必要とされていないと感じた多喜子は悲しみのあまり女宿をなじります。
痛々しい多喜子の想いを受け止めるかのように女宿は多喜子に口付けて、そっとその場を後にするのでした。
女宿が去った後、村で一夜を明かす多喜子たち。
すると夜明けと同時に手を組んだハーガスと紫義たちが村を襲ってきます。
虚宿が自身の『氷』の力で対抗しますが、ハーガスにその力を奪われ敵方に捕らわれてしまいます。
虚宿を助けるために自ら投降しようとする多喜子。
そんな多喜子をかばうように村を離れたはずの女宿が多喜子の前に立ちふさがります。
女宿は紫義たちに自分が玄武七星士であることを名乗り、多喜子たちの危機を救います。
戻ってきたソルエンも加わり、スキをみて村を離れようとすると、地の底から村の守り神である黄竜が現れ、多喜子たちは雲の上まで導かれ難を逃れます。
するとアンルウから授かった首飾りが『斗』の字を示し、ある一方を光指したのです。
斗宿の居場所に違いないと確信した多喜子たちは黄竜に乗って光指す場所へ赴くのでした。
* * * * *
首飾りが示した場所は吹雪で先も見えないような場所でした。
黄竜を休めさせ、暖を取ることにした多喜子たち一行。
多喜子と女宿は辺りに何かないか調べるため、その場を離れます。
二人っきりになり、多喜子は自分たちの元へ戻ってきてくれた女宿のことを嬉しく思います。
はずみで正体を明かすことになってしまったと愚痴る女宿でしたが、これからはそばにいると告げ、その言葉に多喜子は涙するのでした。
温かい空気を近くに感じ、先を急ぐ多喜子と女宿。
すると『水』の力を操り攻撃してくる男に遭遇します。
それは玄武七星士のひとり、斗宿でした。
獣のように『水』の力を操り、女宿たちの行く道を阻もうとしたところ、後を追ってきた虚宿が自身の力で『水』を凍らせます。
斗宿の存在を知っていた様子の虚宿。
虚宿はまだここにいたのかと斗宿に問いかけますが、「全員ここから去れ」と言い放った後、姿を消してしまうのでした。
ふしぎ遊戯玄武開伝4巻の考察感想まとめ
ふしぎ遊戯玄武開伝4巻は女宿が七星士としての覚悟を決めるシーンと5人目の七星士である斗宿との出会いが主に描かれています。
とうとう紫義たちに女宿が七星士ということがバレちゃうんですねー。
紫義たちがハーガスと手を組んだ時点でバレるのは時間の問題ではありましたが、多喜子を守るために…っていうのがキュンとしちゃいます。
そしてキュンといえば、ですよ。
多喜子と女宿のキスシーンです。
泣きわめく多喜子を黙らせるためでもあったのでしょうが、女宿自身の気持ちが無意識にそうさせたってのが大きいでしょうね。
なんだかんだで多喜子の元にいることを決めた女宿。
野良猫を懐柔できたようなニヤニヤ感が止まりません。
詳しくは漫画版をチェックして一緒にニヤニヤしてください!(笑)
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そして、とうとう出会った5人目の玄武七星士、斗宿。
仲間であるはずの斗宿はなぜか同じ七星士である女宿たちに攻撃を仕掛けてきます。
『水』を物のように扱う斗宿。
虚宿は斗宿と知り合いのようですが、虚宿はあまり彼とのことを話したくない様子…。
ふたりの過去も気になるところです。
斗宿と虚宿は朱雀編でもちょっと登場しているので、
「懐かしい!」
と感じる人も多いかもしれませんね。
果たして斗宿が「去れ」と言った理由は何なのか?
玄武七星士として共について来てくれるのか?
一難去ってまた一難な多喜子たちの物語をぜひ楽しんでみてください。